hotspring無料ワンマンライブ

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(ホットスプリング)

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hotspringが無料ワンマンライブで響かせた、どんでん返しのファンファーレ

「よく来たな! 楽しんで帰れ!」2016年1月26日。ボーカル・イノクチタカヒロが放った言葉で幕を開けたhotspringのフリーライブ。

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昨年12月に発表したばかりの新曲「Touch Me I’m Sick」を1曲目で披露するという前のめりな姿勢がなんとも彼ららしくて観ているこちらも背筋が伸びる。メンバーの顔つきも、登場からいつも以上に挑む表情をしていたのが印象的だった。それもそのはず。この日は無料ライブとあってhotspringを初めて観るというお客さんも多数来場。気合いと緊張のせめぎ合いも相俟って、一気にステージとフロアの熱を高めていく。と、ある曲のイントロでイノクチの目つきが変わった。「ゴールド」だ。この曲は彼らがロックンロールに魅せられ、ロックンロールに向かう衝動をうたにしたナンバー。<爆音の中で黄金を見たか>というフレーズの威力は、ロックにヤラれた人には説明不要だろう。そして<少し輝いて すぐに燃え尽きちまう>と続けられるこの曲が生むカタルシスはライブで大きく息吹く。すると突然、視界が金色に染まった。サビに合わせてフロアから黄金の紙吹雪が投げられたのだ。私は彼らの東京でのライブを多く観ているほうだと思うが、こんなことは初めてだった。hotspringが鳴らす爆音に黄金を見ているオーディエンスがたしかにいる。拳がいくつもあがり、ファンの粋な計らいに驚きながらもイノクチがおどけてみせる。早くもこの日、最初の沸点を迎えた瞬間だった。

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瞬間と言えば、hotspringはつねに“この瞬間”を夢見てその想いを音と言葉に託しているバンドだと思っている。“この瞬間”をつかまえようと、つんのめり転がって突き進んでいるバンドだと思っている。永遠の意味は知らないし知りたくないけれど、この瞬間だけはつかんでみせると4人は足掻く。失敗したら傷つく。だけど“なりたい自分”になりたいから、何度だって立ち上がる。だからhotspringのロックンロールはいつだってちょっぴり切ない。でも、かっこいいロックンロールって笑っちゃうのと同じくらい泣きそうなほどぐっとくるもの。ホットのロックにはそれがある。そして、イノクチをはじめ、滑らかな指使いからは想像できないほど骨太かつ艶やかなリフ&フレーズを奏でる三浦章宏(gt)。ときにクールに、ときにダンスするようにグルーヴを弾き出す伊藤コウスケ(ba)。ステージ後方からダイナミックに繊細にビートの軸を支える屋台骨、川越俊輔(ds)。この4人がステージにそろって鳴らすロックンロールの無敵感はhotspringのライブの真骨頂だ。

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また、ゴリゴリのロックンロールだけが彼らの魅力ではない。3/9(水)リリースのニューアルバム『空っぽな宇宙』から披露した「灰になっても」では自身がもつポップの可能性を広げ、「スピード」「宙ぶらりん」「2053」にいたるミドルテンポ・ナンバーの連打では、4人で大きな世界を描いてみせた。この日、第二の沸点はこの場面だったのではないだろうか。続く「田舎のカーボーイ」では三浦と伊藤が向き合ってのプレイにフロアを沸かせつつ、少し懐かしのナンバーを交えながらたたみかけるようにキラーチューンを披露し本編終了。

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声援に応えて登場したアンコールで4/22(金)・下北沢CLUB Queでワンマンライブを行うことが発表されるとさらに大きな歓声が飛び交う。そしてジョニー・サンダースのカバー「I WANNA BE LOVED」、デビュー曲「ダニエルとメロディ」、ライブでの代表曲「45回転」で会場に一気にロックンロールの爆風を吹かせ、フリーライブの幕を閉じた。

初めての無料ライブ、初見のお客さんを前にして相当のプレッシャーのなか挑んだステージだっただろう。正直、100点満点のライブではなかったと思う。でも、だからこそもう一度、彼らのライブにぜひ足を運んでみてほしいと切に願う。うだつが上がらない日常と音楽へのロマンの狭間で、hotspringのファンファーレはたしかに鳴っていたはずだから。近い将来、彼らが撒いた「どんでん返し」の種が芽吹くそのときを多くのロックファンとともに迎えたい。(秋元美乃/DONUT)

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2016年1月26日(火) 19時30分開演 渋谷チェルシーホテル

セットリスト:1. Touch Me I’m Sick/2. シュガーK/3. ゴールド/4. 車輪の中/5. ギャグのセンス/6. ブルーズメン/7. ダイアモンドコンクリート/8. ネバーマインド/9. ハードビッチガール/10. 灰になっても/11. スピード/12. 宙ぶらりん/13. 2053/14. 田舎のカーボーイ/15. ロケット大人サンダー/16. Electric Queen/17. FADE AWAY/18. BABY KILL LOVE/19. いかすぜ今夜/20. 夜の魚
アンコール:21. I WANNA BE LOVED/22. ダニエルとメロディ/23. 45回転

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hotspring関連ページ

 

INFORMATION

LIVE INFO

CLUB UPSET 10th ANNIVERSARY 音 2016 -day.1-

  • 2016年2月9日(火) 名古屋CLUB UPSET

 F.A.D YOKOHAMA presents“operation”vol.12 myeahns「アイアム ジャイアントツアー」

  • 2016年2月17日(水) F.A.D YOKOHAMA

 TOP GEAR SHOW !!

  • 2016年2月21日(日) 新宿レッドクロス

 ロックンロールサーカス2016~爆裂立春編~

  • 2016年2月23日(火) 大阪FANDANGO

 moll presents“-WONDERLAND-”

  • 2016年2月27日(土) 下北沢Daisy Bar

 DJダイノジ&ジャイアンナイトpresents 「ロックンロールに殺されたい vol.1」

  • 2016年3月6日(日) 四谷OUTBREAK!

 リリースツアー・ファイナル、ワンマン公演決定!

  • 2016年4月22日(金) 下北沢CLUB Que

 詳細は公式サイトまで:http://www.hotspring-rock.com/

mini album『空っぽな宇宙』

mini album『空っぽな宇宙』

Qeema Records 2016年3月9日(水)リリース

収録曲:灰になっても/Touch Me I’m Sick/車輪の中/ブルーズメン/スピード/Empty Universe/バイバイ ベイビー 全7曲

single「Touch Me I'm Sick」

single「Touch Me I'm Sick」

Qeema Records 2015年12月11日リリース

収録曲:Touch Me I’m Sick/I Wanna Be Loved 全2曲(ライブ会場限定発売)

PROFILE

hotspring

hotspring(ホットスプリング)/2007年、大分県別府市にて結成された4人組ロックバンド。メンバーはイノクチタカヒロ(Vo&Gt)、三浦章宏(Gt&Cho)、伊藤コウスケ(Ba&Cho)、川越俊輔(Dr&Cho)。バンド名の由来はhotspring=温泉。自主制作でのアルバムを2枚発表後、2010年に上京し浅井健一主宰のセクシーストーンズレコードよりEP『ダイエルとメロディ』でデビュー。以降、2枚のアルバム、ミニアルバムをリリース。2013年に開催された「ARABAKI ROCK FEST.13」ではイノクチがルースターズのメンバー、チバユウスケ、浅井健一らと共に“BIG BEAT CARNIVAL”のメンバーとしてセッションに参加し話題に。2015年にはQeema Records移籍シングル「田舎のカーボーイ」、初のDVD『Qeema Films』に続きシングル「Touch Me I’m Sick」を12月に発表した。

hotspring公式サイトhttp://www.hotspring-rock.com/

取材・テキスト:DONUT(秋元美乃/森内淳)