THE BOHEMIANSの平田ぱんだがロックンロールのレコードを紹介するコーナーです。

平田ぱんだのロックンロールの話

2016/11/16

第3話:予告通り、ウーワッパルドゥワールワッペンブン!

いえーい!
みんな元気かーい!?
僕は普通さ
超普通さ!
普通に書くよ第三回ロックンロールの話!

第3回の今日はなんと予告通りリトルリチャード!
リトルリチャードの話をするということは3回目にして最終回となる覚悟があるということだ

それくらいリトルリチャードはロックンロール全部だからだ
誤解を恐れず述べるならばロックンロールとはリトルリチャードの凄まじさをリトルリチャード以外の人間がどうやって表現するかという挑戦の歴史だ
リトルリチャードはそれくらい凄いのだ

エレキギターはリトルリチャードの凄さに近づくために進化したのかもしれない
かつてロックンロールミュージックの歴史はエレキギターの進化の歴史だった
エレキギターは持たざるものの武器だ

あれはアンプで鳴らすだけで誰でもハイパーな威力の音をかますことができるという文明の利器だ
そんなエレキギター奏法の全てを発明実践してしまったと言われている天才ジミヘンドリックスはある時「どうしてそんな革命的なエレキギターの弾き方を発明するに至ってしまったのですか?」という質問に対して「リトルリチャードの凄まじさをエレキギターで表現しようと試み続けた結果気がついたらこうなっていた」といったような発言をしたとかしないとか

ジミヘンドリックスは実際62年にリトルリチャードのバックバンドのメンバーとしてギターを弾いていた事実があるので傍らでリトルリチャードの凄まじさを目の当たりにしてエレキギターサウンドの革新の追求に手を出したとしても不思議じゃあないな
ジミヘンが生涯自分の歌に自信がなかったというのもそんなところが関係しているのかもしれない

え?

なんだつて?そんな不確かな昔話を連ねてないでさっさと一体リトルリチャードの何がそんなに凄いのかという話を具体的にアホでもわかるように書き記せだつて?

タコ野郎、、

じゃあ、まずいっておこうか

それはリームー(無理)だと

はっきりいってリトルリチャードの凄さは文章表現不可だ
それができるということはつまりロックンロールの謎が解けたことを意味するほどだ
おらいにできることはせいぜいエピソードを連ねることくらいさ

確かな話からしていこうか
それはこの僕が初めてリトルリチャードの衝撃で吹き飛んだ時の話だ

あれはもう随分昔の話だな

ちょうどその頃僕は外国のロックンロールも大昔のロックンロールも分け隔てなく楽しむことができるようになったばかりの頃でとにかくレジェンドロッカーの音源や名盤と言われるアルバムの類に片っ端から手を出してリスニングしてはこの身の好みの確立に精を出していた

そんなある日のこと、地元のゲームショップの片隅で二枚のCDを購入した
一つはデヴィッドボウイの名盤ジギースターダスト
もう一つがチャックベリーとリトルリチャードが7曲ずつ一枚のCDにコンパイルされたどうみても非正規品のコンピアルバムだった

価値のわからない地元のゲームショップでは二つで七百円もかからなかったはずだ
早速家に帰って聴いた
まずは名盤と噂のジギースターダストだ!
ついに聴く日がきた!

歌詞カードを読みながらじっくり聴くぞ!
そして聴き終えた!
ああ、なんという完成度の高さだ!
こんな完成度の高いアルバムは初めて聴いた!
超好きだ!
歌詞も声もメロディも僕が好きなやつだ!

僕はデヴィッドボウイのファンになることにした!
こんなものが五百円くらいで買えてとってもラッキーだ!これは僕だけの秘密にしよう!

ってなった

今でもジギースターダストは大好きなアルバムだ
そして次は、このチャックベリーとリトルリチャードの曲が7曲ずつ入ってる非正規品CDをせっかくだからついでで聴くことにした

まずは前半チャックベリーの7曲をきいた
チャックベリーは既に聴いたことがあった
印象は前聞いたときと変わらない

昔って感じだ
ロックは常に加速してるから所謂レジェンドは昔だからすごかっただけで今聴いてもそんな感動するわけないのだよ、とか若かりし頃の僕は思いながら聴いていたはずだ

そしてチャックベリーの7曲が終わってCDは次のリトルリチャードの番になった
リトルリチャードは名前知ってるくらいだった
ここ日本ではまだまだレジェンドとしての格はエルビスプレスリーやチャックベリーに比べるとほとんどないに等しかった

有名なチャックベリーがこういう印象だからそれより有名じゃないリトルリチャードはもっとしょぼいに違いないと僕は鼻をほじりながら思っていたような気がする

凄いことがおきた
まず僕は後ろと前に同時に吹っ飛んだんだ

まず流れたナンバーは「のっぽのサリー」だった
まず最初の一声で勝負は決まっていた

マジで世界一凄かった

Little Richard – “Long Tall Sally”

さっきまで聴いて感動していたデヴィッドボウイのジギースターダストが何十分もかけて作り出した宇宙にもう最初の一声だけで到達してしまっていた

その激しい爆発に身を任せ前後に同時にぶっ飛び続けたので僕は曲が終わる頃には2人に増えていた

そして二曲目に流れたのが「ルシール」だった

最初の「ルシール!」ってとこ、

いや、

「あルシールアゥアァッ!!!」

ってとこのリトルリチャードの声裏返った瞬間に今度は僕は上と下に同時に吹き飛んだ
二曲目聴いた時点で僕は前と後ろと上と下に同時に吹き飛んだから計4人になっていた
つまり通常の4倍の思考を可能になっていたってわけ

Little Richard – Lucille

そして色んなことを考えたね
新たな真理に一つ近づいたってわけ

それが僕のリトルリチャードの初体験だ
少しは凄さが伝わったかい?

そうか、やはり伝わらないか
じゃあ仕方がねえ!

聴いてもらうしかねえだ!

つーことで

今日紹介するロックンロールレコードは、
これだ!!!

「ヒアズリトルリチャード」だコノヤロォォォォォんんんァンワッッ!!!

ふう、前置きが長くなったがようやくレコードの話だ
これはリトルリチャードのファーストアルバムだ

このアルバムには先ほどの自身の体験記で話させてもらった僕を上下に同時に吹き飛ばした宇宙ナンバー「ルシール」は収録されていない

が、

むしろここにあのハイパーナンバー「ルシール」まで収録されてしまっていたとしたら英語でいうとこのトゥーマッチになりかねないってくらいとにかく凄いナンバーばっかり入っているんだ

でもまずはロックンロールマナーにのっとって表紙のジャケの話からしようか
エルビスプレスリーのファーストアルバムと同じくリトルリチャード本人がデカデカと口を開けている
だが大きな違いがある

エルビスプレスリーのファーストアルバムの口の中は死に場所にしたいくらいセクシーだが、リトルリチャードのファーストアルバムの口の中はここでだけは死にたくない!って感じがする

だってうるさそうなんだもん

せっかく死んだのに無理やり生き返らされちまうような常軌を逸したうるささの予感がある
そして事実そうなのだろう

こんな何十年も前の録音物でこんなに大迫力のでかい声なんだから実際その現場にいたら大気とか壁とかとにかく揺れまくって怖そうだな

きっと口の匂いも百メートル先くらいまで届いちゃうくらいの勢いで、
そうなるとよだれの飛び散りもものすごいわけで当たったら輪ゴムで弾かれたくらいは痛そうだな

リトルリチャードはとにかく声がデカすぎる

これが他のレジェンドロックンローラーとの大いなる違いだ
こんな声は普通の人間じゃ出るわけがない

こんなのもうほとんどエレキギターじゃないか
そしてそんなビッグボイスで発せられるファーストアルバムの一曲目はなんとあの「トルッティフルッティ」ときたもんだ

1955年に発売された最初のロックンロールヒットソングと呼ばれるものの一つだ
ウーワッパルドゥワールワッペンブン!という日本語ではどうにも書き表せない最強の叫びで大爆発を起こし、一気に意味を置き去りにする

Little Richard – Tutti Frutti

そっからはただただ宇宙さ
ラスト付近ののジェニジェニーを聴いてる頃には君は宇宙を凄い速度で飛んでいるはず
いろんな方向に同時に飛んでいるはず

バラッバラに吹き飛んでいるはず
ジェニジェニーは本当にバラバラに吹き飛ぶって感じが似合う

ガレージパンクの先駆といわれることがあるソニックスがセカンドアルバムでカヴァーしててそれも凄まじい気合いでロックンロール加速しまくっててギンギンなんだけどそれでもリトルリチャードのオリジナルには及ばない

つーかリトルリチャードのオリジナルを超えたカヴァーバージョンなんてマジで聴いたことない
ロックンロールって加速し続けるものだから後に出したバージョンの方が大体強いんだけど
でもリトルリチャードだけは誰も超えれてない

ビートルズのライブの定番だったポールの歌うのっぽのサリーくらいだギリギリ戦えるのは

ポールはリトルリチャードのモノマネが学校で一番上手いってのがそのキャリアのはじまりなくらいのリトルリチャードフォロワーらしいからな

流石だ

もうけっこう長々書いてる気がするけど結局言えることがリトルリチャードは凄い、凄まじいとかしかないな
爆発でしかない

リトルリチャードはロックンロールに爆発を持ち込んだ男だ!
男というか、オカマだ

そう、リトルリチャードがロックンロールに持ち込んだものは他にもある
それはオカマということだ

ロックンロールが性別を超えたものというかどっちかっつーと男のくせに女みたいな奴がやるものみたいな中性的なイメージの先駆はつまりリトルリチャードだ

あのオリジナルグラムロッカーデヴィッドボウイもなんかのインタビューで「僕は小さい頃リトルリチャードになりたかったんだ、」みたいなことを言ってたらしいしさ

元祖お化粧ロッカーだよリトルリチャードは
あとあの派手というかオシャレだかなんだかどうかもわからないあのなんともいえない格好とかさ
よくみると何その髪型!って感じだし

あと動きとかもすげえ馬鹿っぽいんだ
なんか声が馬鹿でかいってのも手伝ってかどうみても知性的にはみえない
ロックンロールの何も考えないでゴー!みたいなお気楽さ馬鹿っぽさって意味でもリトルリチャードが先駆な気がしてきた
あとああいう気合いでギンギンに前のめり!みたいな攻撃的なサウンドスタイルもリトルリチャードが先駆な気がする

そこはリトルのヒット曲の大半のドラマーがあの「ドンタンドドタン」っていうあのロックンロールではもう当たり前中の当たり前のリズムを発明した男アールパーマーだったってのも関係しているのかもしんまい

しらねえけど
ただリトルリチャードの激しい声にぴったりで相乗効果ギンギンだったってことだけはたしかだ!
あとはなあ、えーとリトルリチャードはロックンロールの持つ反抗の姿勢の先駆でもある気もする

リトルリチャードは黒人差別がまだ真っ盛りな時分にそのさらに差別の対称であったという同性愛を堂々と?カミングアウトしていたほどのアウトローだ
超反抗的じゃないか
でもそのせいで家を追い出されてしまったらしい
リトルリチャードの実家はキリスト教の教会らしいからな
キリスト教は同性愛ダメらしいとかどっかできいたことあるなそうえば
リトルリチャードのあの最強の喉はそんな教会でゴスペルを歌って育まれたものらしい
神を讃えるゴスペルを歌って鍛えた喉でリズム&ブルースやロックンロールといった悪魔の音楽を歌い上げていたとはなんという反抗度の高さだ

あとはえーと、なんだ、

なんかありそうだけど
まあもういいや

まあとにかくリトルリチャードはロックンロールそのもので物凄いってこと!

ほらあのレッドツェッペリンも「ロックンロール」ってタイトルの曲のイントロをリトルリチャードのキープアノッキンとまんま同じにしてるじゃないか

ロックンロールとはリトルリチャードからはじまるんだ

レッドツェッペリンもいってるから間違いない!

そしてロックンロールはリトルリチャードから始まっていてみんなリトルリチャードみたいに凄くなりたくて色々頑張ってそうやってロックンロールは加速してハイパーなものになったんだって妄想がはたらく

でも恐るべきことに今だにリトルリチャードを超えたロックンロールは現れていない
どんなにレコーディング技術が進歩したって単純に声が物凄いなんてどうしようもないものよね

もうデジタル時代で一発録りって感じでもないから今後もあの凄まじい気迫録音物は現れることはないのでしょう

みたいな感じ

とりあえずヒアズリトルリチャードは必聴だね

こんなにファーストアルバムだけで語れるのも珍しいってくらいリトルリチャードの全てがつまってるね
怒涛の勢いだよ
うん、もう語ることがない

というより最初から語ることなんかない

リトルリチャードに意味なんかねえもん

だけどワッパルドゥワールワッペンブン!っめ一発聴いたら生まれる前から覚えていたはずの大切なことを思い出すんだ

ロックンロールに意味なんてないんだ

最初からずっと爆発でしかないんだ

だからメッセージが乗っかりやすいってだけであってメッセージが先にくるなんてことはないよ

まず重要なのは爆発なんだ

リトルリチャードは爆発だ!

ぜんぶぶっ飛べ!

 

つーことで

今日も沢山書いた
飛行機の中で書いた

次回はバディホリーのファーストアルバムについて書くか

生真面目な男だからな
とりあえず生真面目に時代ごとにファーストアルバムの話をしていくことにするぜ

話はそっからだ!

じゃあな