2016年4月29日(金)・30日(土)、みちのく公園北地区「エコ キャンプみちのく」にて第16回目となる「ARABAKI ROCK FEST.16」が開催される。チケットは、すでに入場券全券種がソールドアウト。充実のラインナップはもちろん、アラバキならではの地元密着型のフェスづくり、趣向を凝らした企画は音楽ファンからの信頼も厚く、今年も注目度・期待度の高さが窺える。

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ここでは、開催を前に、プロデューサーの菅真良氏に現在のアラバキ・ロック・フェスティバルについて話を伺った。今年の構想、新企画、裏テーマからこぼれ話、昨年新たに立ち上がった「オハラ☆ブレイク」についてなど、現在のアラバキが見据えるお話をお届けします。なぜアラバキが愛されるフェスなのかがわかるインタビューをぜひお楽しみください。

――まずは、昨年を総括していかがでしたか?

そうですね。去年はちょうど15周年だったんですけど、とくに過剰な雰囲気が出るわけでもなく。お客さんも、これまでのアラバキを踏まえて、いい意味で馴染んできてくれたのかなと思いますね。いろいろな企画をしてきましたけれど、そういうのが例年と変わらないなと思えるような感じになったんじゃないかと思います。かと言って、これがもう完成形ということでもなく。やっぱり、イベントの実績からしたらたかだか15年。まだ未成年なので、20年を越えないと、本当にそこから先、どう向かって行くのかは見えてこないと思うんです。

――昨年を終えて、新たに思われたことはありましたか?

物理的なものじゃないのかもしれないですけど、例えばアラバキのキャンプってすごく寒いので、キャンプのプロフェッショナルみたいな人が集まって来てたんですね。で、そこに混ざって、初めてキャンプをやるような人が加わったという話も聞いて。そういう意味では、ようやくコアなキャンプサイト利用者じゃない人が第一歩を踏み出せたかな、とは思いましたね。

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――2016年は、どのような年にしたいという構想は?

中心になる人たちの世代を、少しだけ若くしたいという意識がありましたね。だからと言って、今までヘッドライナーをやってくださった人たちが脇になるということではもちろんなく。そういう意識はちょっとしてます。

――例えばトリは、若い世代にもチャンスがいくように、ということですね。

でも、今年で言うとブラフマンもベテランはベテランなんですけどね。もう21年目ですもんね。

――今年の企画ステージについてはいかがですか?

新しい取り組みとしてやるのは、サニーデイ・サービスとシアターブルックのステージですね。それぞれに「アルバムを丸ごと1枚トリビュートした企画をやってくれないか」という話をして。サニーデイははっぴいえんどのファースト・アルバム『ゆでめん』、シアターブルックはデヴィッド・ボウイの『★(ブラックスター)』をトリビュートするんです。これは試みとしては新しい企画ですね。

――それは菅さんからの発信だったんですか?

アルバムを丸ごとカバーするという企画を持ちかけたのは僕からですけど、どのアルバムかを選んだのはそれぞれですね。あ、あと新しいことで言うと、長年声をかけていた清水ミチコさんが、今年出演してくれることになりました。サカナクションも初めてですね。

――例えばアラバキ・ロック・フェスとして、新人のセレクトは菅さんの中で何か基準になるようなものはあるんですか?

新人だけじゃないんですけど、みんな必ず1回はライブを観てから決めてる、というのはあるかな。あと、会って話してみて、いい人かどうかっていうのはありますね。いい人っていうのは、要は志が高かったり、シーンを引っ張って行ってくれそうかとか。

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――開催される立場なので選びにくいかもしれませんが、今年注目されている新人勢は?

前から注目していて「これはすごいな」と思ったんですけど、もうとっくに売れちゃったのはWANIMAですね。もう発表されてますけど、「ARAHABAKIステージ」のトリを今年はWANIMAが務めるんですよね。新人をトリにしたいと思ったのも今年初めてで、たぶん早くやった方がいいと思ったんです。あのステージの一番最後って、それなりにキャリアがあって、トリとしてシメられる人に今までお願いしてきたんですけど、初めてWANIMAを観たときに、もう相当先を行ってるなと思ったので、これは早くやってもらいたいと。で、WANIMAのステージの中のセッションで、川内太鼓と一緒にやってもらうんです。

――菅さんは、バンドにとって翌年や翌々年の盛り上がりを想定して、ステージを組まれていますよね。今年で言うと、ほかにどこか意図したステージはありますか?

そうですね、大トリではないですけど、例えば水曜日のカンパネラは、この先、大きなステージを組みたいと思って少し意識してますね。あとはNUBO、Suchmosもそうですね。そう言えばSHISHAMOが今年は「BAN-ETSUステージ」のわりと頭の方なんですけど、メンバーの宮崎朝子ちゃん(ボーカル・ギター)が、Theピーズやthe pillowsを観たいと言っているのを聞いて。なので、SHISHAMOが終わってから観られるように、早めの出演にタイムテーブルを組んでみたり(笑)。「本当に好きなんだ」と言うので、じゃあそれは思い出作りしなきゃな、みたいな気持ちもありますね(笑)。SHISHAMO側からお願いされたわけではないですけど。

VOL.2へ続く「アラバキと、もうひとつのイベント“オハラ☆ブレイク”」