THE COLLECTORS

ザ・コレクターズのフェス・ツアーの個人的ハイライトはフジロック・フェスのライブだ。彼らが立ったステージはホワイト・ステージ。フジロックでは2番目に大きなステージ。キャパシティは1万5千人だ。要するに日本武道館よりもお客さんが入るのだ。コレクターズがホワイトを希望したわけではないが、これはある意味無謀なチャレンジ。しかもコレクターズの出番は朝の11時40分。前日深夜までフジロックの会場で盛り上がっていたとしたら、確実にまだホテルやキャンプで寝ている時間だ。もしくは「そろそろ会場に出かけるか」という時間だ。当然、コレクターズもそんなにお客さんは来ないだろうと予想していた。なので、ぼくはこう考えることにした。「来年3月1日の日本武道館公演の前に1万人を超えるキャパで演奏できる機会はそんなにない。ここは集客よりも、でかい会場でどれだけパフォーマンスできるかを試す機会にすればいい」と。たぶん、コレクターズのメンバーもそういう気持ちで臨もうとしていたと思う。実際、開演10分前、ホワイト・ステージはガラガラだった。ところが、だ。5分前、3分前と本番に近づいていくにつれ、どんどんお客さんがやって来た。そして会場はたくさんのお客さんで埋まった。午前11時40分、ステージに登場した古市コータローの表情がすべてを表していた。後に古市は「予想の3倍はお客さんがいたので驚いた」と語っている。予想外の客席の盛り上がりはコレクターズの心に火をつけた。1曲目は「MILLION CROSSROADS ROCK」。午前中とは思えない熱量の歌と演奏だ。次が「たよれる男」。コレクターズの楽曲のなかでもダイナミックなロック・ナンバーを畳み掛ける。彼らにとって初めて出場するフジロックはアウェイのようなもの。ところがこの冒頭の2曲は、巨大なホワイト・ステージの雰囲気にぴったりマッチ。まるでホームグラウンドで演奏しているかのようだった。3曲目で早くもキラー・チューン「世界を止めて」を繰り出す。当然、会場は大盛り上がり。「僕は恐竜」を挟み、「TOUGH」「NICK! NICK! NICK!」で会場の熱をどんどん上げていく。セッションメンバーcoziが加入して、重低音がガンガン鳴り響くロックを体現するようになったコレクターズの、ロックの原点をつかみとったようなサウンドが洋楽フェスにガンガン鳴り響く。パフォーマンスについてはメンバー全員素晴らしかったが、とくに際立ったのが古市コータロー。ARABAKIでも激しいパフォーマンスで客席を圧倒した古市だが、フジロックではよりアグレッシブに演奏。明日にでも武道館でやれるといった余裕すら醸し出していた。コレクターズ・クラスになると洋楽フェスが似合う。フーやキンクスに憧れた男たちが、現代のロック・シーンを揺るがすバンドやアーティストたちと肩を並べてステージに立つ。その事実だけでも、なんだか様になっていた。そもそもなぜコレクターズが日本武道館公演をやるかというと、ビートルズとフーが立った場所に自分たちも立ちたかったからだ。憧れた洋楽アーティストと同じステージに立つ。彼らの気持ちの出発点がフジロックというシチュエーションと共鳴していた。最後の曲は2016年のコレクターズ・アンセム「Tシャツ・レボリューション」。ウォーウォーというコール&レスポンスが苗場の山に響き渡ったときには、格別な感動が生まれた。これで日本武道館に立てるパスポートをつかみとった気がした。2017年3月1日、日本武道館公演。ザ・コレクターズは、60〜70年代、洋楽アーティストがロックの聖地と認めた場所で演奏する。(森内淳/DONUT)

THE COLLECTORS、関連ページ

加藤ひさしと古市コータローが語るTHE COLLECTORSの24枚組BOX SETとは?

ザ・コレクターズが初期衝動へ回帰した日〜2016年6月26日(日)渋谷クアトロ ライブレポート

THE COLLECTORS30周年記念イヤー、第2章に突入!

THE COLLECTORS 30th Anniversary Tour“On The Million Crossroads Rock”

  • 2016年10月1日(土) 熊谷・HEAVEN’S ROCK 熊谷 VJ-1 OPEN 17:00 / START 17:30
  • 2016年10月7日(金) 周南・LIVE rise OPEN19:00 /START 19:30
  • 2016年 10月8日(土) 熊本・B.9 V1 OPEN17:00 /START 17:30
  • 2016年10月10日(月)岡山・IMAGE OPEN16:30 /START 17:00
  • 2016年10月15日(土) 郡山・CLUB#9 OPEN17:00 /START 17:30
  • 2016年10月16日(日) 盛岡・CLUB CHANGE WAVE OPEN 16:30 / START 17:00
  • 2016年10月22日(土) 大阪・大阪城野外音楽堂OPEN16:15 /START 17:00
  • 2016年11月3日(木) 福井・CHOP OPEN 16:30 /START 17:00
  • 2016年11月5日(土) 岐阜・ants OPEN 17:00 / START 17:30
  • 2016年11月6日(日) 浜松・FORCE OPEN16:30 /START 17:00
  • 2016年11月13日(日) 柏・ThumbUp OPEN 16:30 / START 17:00
  • 2016年11月20日(日) 水戸・LIGHT HOUSE OPEN16:30 /START 17:00
  • 2016年11月22日(火) 札幌・cube garden OPEN 19:00 / START 19:30

 THE COLLECTORS “MARCH OF THE MODS” 30th Anniversary

  • 2017年3月1日(水)日本武道館 OPEN 17:30 / START 18:30

THE COLLECTORSプロフィール

thecolle_a_sha_small

THE COLLECTORS(ザ・コレクターズ)/1986年初頭、THE WHOやPINK FLOYDといったブリティッシュ・ビート・ロックやブリティッシュ・サイケ・ロックに影響を受けた加藤ひさし(Vo)と古市コータロー(G)が中心となって結成。翌87年11月にアルバム『僕はコレクター』でメジャー・デビュー。2015年、通算21枚目のオリジナルアルバム『言いたいこと 言えないこと 言いそびれたこと』をTriadよりリリース。現在のメンバーは加藤ひさし(Vo)、古市コータロー(G)、山森JEFF正之(B)。

公式サイト:http://thecollectors.jp