the twentiesのタカイリョウがおくる毎月1枚の写真とコラム

the twentiesタカイリョウの「頭を木刀でやられたのかもしれない」

2019/12/13

最終回：「頭を木刀でやられたのかもしれない」

最後のコラムだというのに何も書くことが浮かばない。〆切が迫るなか太陽が4回沈んだ。毎日寝ては起きて、謎のメロディをマイクに向かって何度も吹き込む。

〆切当日。コラムの内容は未だ浮かばない。もう焦る事をやめた。

さらに2日が過ぎた。謎のメロディがさらに謎を呼んでいる。太陽は8回沈んだ。その間4つほど書いてはみた。

・頑張れ精神論に寒気がすること
・世間が作る幸せの定義になんの幸せも感じないこと
・ぼーっとし過ぎて暗くなったパソコンの画面に反射した自分の顔が幽霊そのものだったこと
・朝の陽の光が射す自分の部屋が1日の中で一番好きだということ

4つとも最後まで書けなかった。特に1と2はiPhone 100個じゃ足りないくらい長くなりそうだったので疲れて書くのをやめた。3と4はその一文でもう完結している。

なのでこの書けない状況を書くことにしてみたが、既にここで書く事が完結してしまった。寝よう。また朝が来て陽の光に世界が照らされ動物や植物と一緒に目を覚まし、陽が高く昇ったらご飯を食べて、町が赤く染まる頃にはあちこちから漂う夕飯の匂いにまた腹を空かせ、すっかり暗闇の静寂に包まれたら布団に入ってまたぐっすり眠る。謎の物差しで測られふるいにかけられて勝手に振り落とされる社会で私達は生きとりますがぼちぼちやっていきましょうじゃあありませんか。
おれは社会のど底辺からこのコラムを見てくれてる皆さんを見上げながら応援しております。し、いつでも下で待っとります。まあなるべく上に向かってください。

最後のコラムだというのにこんな感じになってしまい申し訳ないですが、この場所を与えてくれたRock isと読んでくれた方々には心から感謝であります。
一年半、写真と共に身にもならない事をだらだらと書かせてもらいましたがとても有り難い場所でした。また何処かで書くかもしれません。その時は覗きに来てください。
一年半、お付き合いありがとうございました。

良き日々をお過ごし下さいませ。

タカイリョウ