the pillows 山中さわおが最新作『NOOK IN THE BRAIN』について語る
the pillowsが2017年3月8日、ニューアルバム『NOOK IN THE BRAIN』をリリース。今作は久しぶりにオルタナティブ・ロックを前面に打ち出した作品になった。ここ数年、バンドは紆余曲折を経験しながら歩を進めてきた。ピロウズはツアーをやりながら、アルバムを発表しながら、頭の隅っこ(NOOK IN THE BRAIN)の扉を開いて獲得したヒントを駆使しながら、その難局を乗り越えていった。そして行き着いたのがニューアルバム『NOOK IN THE BRAIN』だ。ピロウズではロックンロールしかやらない・やれないと一度は割り切った山中さわおが再び獲得した自由な創造性に基づいたスタイル。それに呼応し、サウンドをつくりだす佐藤シンイチロウと真鍋吉明のグルーブ。さらには、紆余曲折の経験から学んだ「終わりだと思えることも、見知らぬアイディアの扉を開くことで、終わりじゃないかもしれない」という明確なメッセージ。『NOOK IN THE BRAIN』は、それらが一体となった快作に仕上がった。この最新作について山中さわおに語ってもらった。(森内淳/DONUT)