梶原徹也、鼓童について語る
ロックンロールをジャパニーズ・アートへ連れだした梶原徹也の功績
元ブルーハーツで自らのバンド、サンダービートを率いて活動している梶原徹也が、鼓童の『鼓童ワン・アース・ツアー〜混沌』公演でドラムの監修を行った。鼓童は創立35周年を迎えた太鼓芸能集団。今回の『混沌』は、その名の通り、和太鼓、西洋楽器のドラム、タイヤでつくった打楽器などが競演。クライマックスはドラムと大太鼓が鳴り響く圧巻のパフォーマンスを堪能できる異色の公演となった。『混沌』の芸術監督は歌舞伎俳優で人間国宝の坂東玉三郎。今回、彼が梶原徹也をドラム監修に抜擢。
梶原は、その期待に見事に応え、ロックンロールをジャパニーズ・アートの世界へ連れだしてみせた(※註・梶原は出演していない)。ロックンロールは既成概念を超えたときに鳴り出す。梶原徹也は、鼓童のドラム監修を通して、ロックンロールの無限の可能性を見せてくれた。『混沌』は、今年の春頃から再演がスタート(詳細は後日発表)。ぜひロック・ファンにも観てもらいたい。今回は梶原徹也に鼓童とコラボレーションするに至った経緯や洋楽と邦楽の関係性などについて語ってもらった。
鼓童(こどう)

太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団。1981年、ベルリン芸術祭でデビュー。以来47ヶ国で5,600回を越える公演を行う。なかでも、多様な文化や生き方が響き合う「ひとつの地球」をテーマとした「ワン・アース・ツアー」は、世界各地で3,800回を数える。劇場公演のほか、小中高校生との交流を目的とした「交流学校公演」、ワールドミュージック・クラシック・ジャズ・ロック・ダンスパフォーマンスほか異なるジャンルの優れたアーティストとの共演や、世界の主要な国際芸術祭、映画音楽等へ多数参加している。佐渡島における鼓童の創造的な活動、ライフスタイルとその理念は、世界のアーティストや芸術関係者からも注目を集めている。2012年、芸術監督に歌舞伎俳優(人間国宝)の坂東玉三郎氏を招聘。
公式サイト:http://www.kodo.or.jp/