愛はズボーン、ミニアルバム『MAGMAそれは太陽のデジャヴュ』完成! ギマとカネシロから“マ”のこもったコメント到着
<ボン!ボン!ズボボーン!愛はズボーン!>(「愛はズボーン」)。この奇妙なフレーズをふと耳にし、出会った4人組。2011年、大阪で結成され現在も大阪在住で活動する「愛はズボーン」。気になって調べてみると、なにやら彼らの音楽には音感染で身体に入り込むという“BABY悪魔ちゃん”なる病原体が潜んでおり、感染すると“MAJIME症候群”を発症。発病後、精神状態を安定させるためには自分と向き合い、真面目に生きる道を探し、納得のいく行動、言動を選択せざるをえなくなるという。何だそりゃ。と思うも束の間。続々と襲いかかるキラーフレーズの波に飲み込まれるうち、気づけばヘビーローテーション。俺たちが真ん中だと叫ぶバンドが多いなか、彼らは<俺たちは端っこ/真ん中なんていない世界の端っこ>(「ひっぱられる」)とうたっていた。そんな代表曲たちを収録し名刺代わりとなった前作『IWZBN』に続き、愛はズボーンが2016年2月10日(水)にミニアルバム『MAGMAそれは太陽のデジャヴュ』をリリース。オルタナティブでローファイで、とことんポップに突き抜けながらグッと聴かせる力量をもつ全6曲がそろっている。ダンスナンバーからラブソングまで、自身のオリジナリティをさらに炸裂させた本作でも儀間建太(Vo&Gt)と金城昌秀(Gt&Vo)の男子ツインボーカルの威力はキレまくり、白井達也(Ba)、富永遼右(Dr)によるクールでファンキーなビートの柔軟性も大きな聴きどころ。緻密な楽曲構成のナンバーほど明快な歌詞で攻め、真面目と不真面目、夢と現実の両方に軸足を置きつつどちらにもとどまらない。このどこか宙に浮いた印象からは、ジャンルに属さず、洋楽と邦楽の垣根を本気で壊しにかかっている気配を濃厚に感じてならない。そのうえ、ばかばかしくて笑ってしまうような言葉遊びを武器に、真相を深層に挟み込んでくるから、聴いているとこちらまで本気でばかをやりたくなる。あれ? これってもしかしてMAJIME症候群? 恐るべし、BABY悪魔ちゃん。間違いなくこのアルバムは「新しいウルトラC」だ。それを彼らは世界の端っこでやってのける。(秋元美乃/DONUT)