シュリスペイロフの宮本英一がONE SONGに登場!
シュリスペイロフのボーカルとギターを担当している宮本英一。シュリスペイロフというバンド名はしりあがり寿・作『真夜中の弥次さん喜多さん』に1コマだけ出てくる登場人物の名前。宮本が「この名前はバンド名っぽいな」と思い、つけたそうだ。彼らは1999年に札幌で結成。「ライブハウスが怖い」という理由で、5年間、スタジオにこもって楽曲だけを制作していたという(初ライブは2004年)。何かとユニークなバンドだが、彼らが創りだす楽曲はとても優しい。浮遊感のあるサウンドと繊細なリリックで日常に横たわる感情を静かに描き出す。今回、披露してもらった楽曲「すべて」もそういう楽曲だ。この曲は2011年にリリースされた『0.7』の収録曲。残念ながら『0.7』は現在CDでは入手不可能。そういう意味でも、今回は貴重なライブ演奏となった。シュリスペイロフは、昨年5月にはアルバム『その周辺』を、12月にはライブでの人気曲「カノン」もリリースするなど精力的に活動を行っている。ちなみに宮本英一はthe pillowsの山中さわおのポッドキャスト『fool on the planet』のアシスタントとしても人気を博している。(森内淳/DONUT)
「すべて」を選曲した理由
弾き語りでうたっていて一番気持ちいい曲なので「すべて」を選曲しました。「すべて」は5年位前に書きました。『0.7』というアルバムに入っている曲ですね。最初にサビのメロディが出てきて、自分でいいメロディだと思ったので、そのメロディを活かして曲をつくろうと思いました。そういう作曲者として「これをつくれば大丈夫だ」というか、なんかそういう気持ちでつくったんですよね。その曲の感じに「すべて」という言葉がはまったので。自分にとってもけっこう大事な曲ですね。(宮本英一・談)