音楽・ロックンロールのWEBマガジン
Rock is(ロックイズ)

THE BOHEMIANSの平田ぱんだがロックンロールのレコードを紹介するコーナーです。

平田ぱんだのロックンロールの話

2016/11/30

第4話:ロックンロールバンドストーリーのはじまりでーい!

うおおおおおっ!第四回平田ぱんだのロックンロールの話のはじまりでーい!

第四回、、

つまり、

今日で四天王、出揃うということだな?

四天王かー

なんかいいなー

ロックンロールってそういう四大!とか似合うもんなー

そういうとこも僕は大好きなんだよー

 

つーことで今日紹介するロックンロールレコードは

コイツだ!!!

「ザ・チャーピングクリケッツ」でい!

 

バディホリー率いるロックンロールバンド、ザ・クリケッツのファーストアルバムでい!

まずな、バディホリーにはファーストアルバムが二枚あるんだ

それはこのクリケッツ名義で出したやつとソロ名義で出したやつの二枚だ

なんか色々契約的な話でそうなったらしい

でもこのクリケッツ名義のやつの方がわずかに先に出てるからどっちにしてもこの「チャーピングクリケッツ」がファーストアルバムだな

いや発売日が後だったとしてもこっちの方が絶対ファーストアルバムだ!

なぜならば、バンド名義だからだ

僕たちはロックンロールバンドが大好きだからだ!

 

バディホリーはロックンロールバンドを組んだというところがかっこいい

バディホリー本人のことはぶっちゃけかっこいいと思わないけどロックンロールバンドを組んだ人だからかっこいいんだ

昔はロックンロールバンドなんてもんは存在しなかったらしい

バンドっつーのは全部スターを支えるバックバンドでしかなくて特に固定されてもなかったらしい

でもバディホリーはそんな時代にこのメンバーで一つ!って感じでロックンロールバンドを組んだんだ

この四人でザ・クリケッツ!という価値観

そう僕らが夢みる数々のロックンロールバンドストーリーは全てバディホリーの率いるザ・クリケッツからはじまったといっても過言じゃあない

あのドラムとベースとギターとギターボーカルの4人組という今じゃ当たり前のスタイルもどうもクリケッツが確立したらしい

それを習って成功した代表例があのビートルズだ

ザ・クリケッツ、日本語で言うとザ・コオロギズ、ビートルズはカブトムシズって感じで虫の名前のバンド名をつけるところまで真似をしているほどだから相当だ

ジョンレノンはバディホリーが堂々とメガネかけてロックンロールやってんのをみて人前でメガネをかけるのが恥ずかしくなくなったらしいしポールマッカートニーは大人になってからバディホリーの曲の版権を買い占めた程のマニアらしい

バディホリーがいなかったら下手するとこの世にロックバンドなんて存在しなかったかもしれないな

ああよかった

バディホリーがいてくれて

 

バディホリーの素晴らしいところを一つ言葉を選ばずに申すなら「しょぼいくそったれメガネ野郎」だってところだ

バディホリーがもしもエルビスみたいにかっこよかったら誰も真似してロックンロールバンドなんか組まなかったかもしれない

だってエルビスプレスリーをみて僕もエルビスプレスリーになるぞ!なんて身の程知らずなことを考える奴は絶対にアホだ

でもバディホリーがロックンロールにのめり込むきっかけは1955年に地元にライブしにやってきたエルビスプレスリーをみてかららしいっていうんだから面白い

その前からバディホリーは音楽大好き少年でなぜか地元でレギュラーラジオ番組を持っていたほどの音楽逸材だったらしいがロックンロールに目覚めるのはその日からだと言い伝えられている

そしてバディホリーはアホじゃないからそこで自分もエルビスみたいになるぞ!ってならないで自分の特性をいかした独自のスタイルを築き上げたところが好感度が高い

メガネかけたままスーツきてあの無理をしていないというか嘘をついてないって感じのスタイルはなんとなく「こんな僕でもできるんだ!君にもできるよ!」っていってくれているような妄想がわくじゃないか、なあ?

そらどいつもこいつもロックンロールバンドを組むはずだぜ

そう考えると現在のロックンロールがオーディエンスとバンドの夢の共有をするコミュニティミュージックなっているのはバディホリーのおかげなんだな

 

で 、

肝心のそのザ・クリケッツのファーストアルバム「ザ・チャーピングクリケッツ」の内容はどうなんだって?

まあ、

なんつーか

別に

普通

このレコードはエルビスプレスリーのレコードみたいに超セクシーでなんならちんちんいじっちゃうなんてことも特にないし

リトルリチャードみたいにど迫力で頭アフロになっちゃうくらいの大爆発ってこともないし

まああのメガネ野郎が歌ってるんだろうなーって感じの、まあ普通にいいって感じ

一曲目オーボーイ

Buddy Holly and The Crickets-Oh Boy!

そこはほんといいよなあ

ファーストアルバムの一曲目があの曲なのはマジでいいと思うよ

特にバディホリーみたいなクソッタレメガネ野郎がエレキギター鳴らして歌い散らすロックンロールバンドの一曲目はこのオーボーイ以外ありえないってくらいいいよ

バディホリーは元々がカントリー系ミュージシャンだからかしらんのだけど所謂黒さを感じさせるナンバーみたいなのが少ないのよ一応ロックンローラーの割に

でもこのオーボーイはさあ、気合い入ってんだなあ

数あるバディホリーナンバーの中で一番攻撃的なボーカルが聞ける気がする

とにかくなんかすごくやる気ある

でもいっても迫力あるかときかれるとなんとも言えないんだけども

でも憧れのかっこいいロックンローラー達みたくやってやる!っていう頑張り感があってよい

なんか頑張れ!って感じになる

この応援したくなる感はバディホリーが先駆だと思う

ちなみこの気合い頑張り感はバディホリーのソロ名義でのファーストアルバムの方に入ってるあのリトルリチャードのレディテディのテンポアップカバーバージョンでも聴ける

こちらのファーストアルバムも契約の関係でソロ名義なだけでクリケッツで演奏しているらしいからチャーピングクリケッツが気に入ったら是非きいてみるといいと思うね

ペギースーとかエブリデイとかレイブオンとかのヒット曲なんかも収録されててとってもいい感じだよ

 

二曲目はローリングストーンズのカバーが有名なノットフェイドアウェイだ

Buddy Holly – Not Fade Away

これはもう完全にボ・ディドリーだ

でもボ・ディドリーのカバーじゃなくてオリジナルソングだ

こうしてみるとバディホリーは最初の憧れ系ロックンローラーともいえる気がしなくもないな

憧れ系ロックンローラーとはつまるところがローリングストーンズみたいな奴らのことだ

何十年経っても憧れのアイドルみたくなりたくてやってる奴らのことだ

全ての愛すべき馬鹿野郎達だ

このアルバムで僕が好きな曲をあえて選ぶならメイビーベイビーだねえ

Buddy Holly & The Crickets – Maybe Baby

これは僕が初めて聴いたバディホリーナンバーなんだ

地元の中古ショップで買った謎のバディホリーベストの一曲目だったのさ

すごくポップでキャッチーなナンバーだから一度聴いただけですぐ覚えたね

いまだに僕の鼻歌リストの1つさ

そうバディホリーってポップなんだよなあ

こういう見た目とか声とかの親しみやすさとかも含めてロックンロールにポップを持ち込んだのって実はバディホリー説もなくはない

レコーディングでダブルトラックとかをやり始めたのバディホリーが最初らしいし

なんか死ぬ間際にはロックンロール史上初のストリングス導入したとかしてないとかどっかで読んだ気がするし

このかっこいい俺をそのまま聴け!って感じではないんだなあ

かっこいい奴じゃなくてもロックンロールやっていい世の中になったのはバディホリーがロックンロールに持ち込んだポップ要素のおかげだなきっと

今バンドで歌ってるそんな特別かっこよくない奴らはみんなバディホリーありがとうって一回言わなきゃダメだな

そしてはじまりのアルバムであるチャーピングクリケッツを聴かなきゃダメだな

このバンドメンバーが青空の下仲良く横一列で並んでいるジャケットの時点でナイスそのものじゃないか

4人の若者が並んで立っている姿ってのはいつみてもいいものだ

だがクリケッツのアルバムはこれ一枚しかないんだな

バディホリーが死んだからだな

その前の時点でバディホリー以外のメンバーがニューヨークに引っ越ししたくないって理由でクリケッツは一回なくなってるらしいんだけど死ぬ間際にバディホリーはもう一回クリケッツやるぞってなってたらしいよ

そしたら飛行機落ちて死んでしまったらしい

22歳とかそんくらいで死んだらしい

そうだ若くして死ぬというロックンロール王道ストーリーもバディホリーが先駆じゃないか

なんて奴だ

もうロックンロールバンドヒストリーは全部バディホリーから始まっているといっても過言じゃあない

バディホリーは世界で一番若者にバンドを組ませた世界初のロックンロールバンドマンだ

ちげえねえ

ちなみバディホリー亡き後のザ・クリケッツはバディホリーがクリケッツ組む前に一人でデビューしたときにバックでギターをひいてたソニーカーティスって人をメンバーに加えて「アイフォートザロウ」っていうヒット曲を出してるんだ

このナンバーは日本語に訳すと「法律と俺は戦った!」っていうバディホリー作の親しみやすさ全開の歌詞のナンバーとは全く違う不良度数が高い歌詞のナンバーでそのためその後パンクバンドにカバーされまくっている

ザ・クラッシュのカバーが一番有名というかクラッシュの曲だと思ってる人がいまだに多いくさいらしい

バンドの中心メンバーいなくなったらいなくなったで残りのメンバーで頑張って別のスタイルでヒットしました感はある意味ピンクフロイドやニューオーダーとかのパターンの先駆といってもいいかもしれない

とりあえずロックバンド好きはあらゆるロックバンドの先駆中の先駆ザ・クリケッツのファーストアルバムきいてはじまりの音をきけって感じ

The Crickets – I Fought The Law

よし

今日はここまで

なんかいつのまにかファーストアルバムばかりを紹介するコーナーになってしまったな

まあファーストアルバムはロックンロールを紹介するのにさけては通れないというか最適な場合が多数だからな

でも僕の好きなロックバンドでいうとラジオヘッドとかプライマルスクリームとかRCサクセションとかザ・ピロウズとかなんかは絶対ファーストアルバムだけでは語れないしこのままでいくつもりはないんだけどとりあえずこのままファーストアルバム縛りでロックンロールの歴史にそった時系列順の紹介方式をとっていこうかな

わかりやすいしね

で、一回現代まで辿り着いたら後はフリーな感じでいこうかな

となるとファーストアルバム縛りで一刻も早く現代に辿り着かなくては

この連載がいつ終わるかわかったもんじゃないしな

飛ばすぜ!

とりあえずレジェンド系はエルビスプレスリー、チャックベリー、リトルリチャード、バディホリーが四天王ってことで、

次からはついにロックンロールバンドについて話をはじめようか

僕はロックンローラーが好きというよりロックンロールバンドが好きなんだよ

つーことで次回はザ・クリケッツ流れでザ・ビートルズのファーストアルバムの話をするよ

多分

僕は気まぐれだから本当にそうなるかはわからないけど

とにかく最後まで読んでくれてセンキューセンキュー愛してます

んだら

じゃあな