平田ぱんだのロックンロールの話
第11話:THE WHOの話をするぞおおおおっ!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおTHE WHOの話をするぞTHE WHOの話をするぞおおおおっ!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおTHE WHO、THE WHOの話をするぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
おっとすまねえ、取り乱した
これくらいはある程度気合いを込めないとできんのだ、THE WHOの話は
それくらいTHE WHOとは鬼の世界なのだ
わざわざTHE WHOと英語による正式な表記で書いてしまっているくらいTHE WHOはすごい、
とんでもない奴らだ
でもめんどうくさいから今からザフーとカタカナで書きます
ふう、ラクになった
これで少しは肩のチカラもぬけるかな
つーことで、
ザフーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
馬鹿野郎!ザフーの話をするのに落ち着いてなんかいられるか!
ザフーのことを考えたりみたりきいたりするたんびに俺は倍になってんだ!
倍になるということはでかくなるということだ!
ザフーのことを考えたりザフーを見たり聴いたりするたびにってことは俺は今までその都度倍になったということだからつまりもう超でかくなってんだ!
なめてんじゃねえぞ
なぜザフーをみたりきいたりすると倍になるかって?
おめえってやつはそんなカンタンなことがわかんねえのか!
そんなもん「爆発」だからに決まってるだろ!
ただの「爆発」じゃねえぞ?
「大爆発」だ!!!
ザフーは「大爆発」だから受けて側の俺も同じく「大爆発」しちまうんだ
それも内側から起こる「大爆発」だ!
自身の内側から「大爆発」が起きたらさあどうなる?
単純に膨れ上がる!
つまり、倍になるって寸法よ
ザフーによって引き起こされる「大爆発」はすげえから、まず確実に倍になる
そうやって毎度毎度倍になって俺はここまできた
今や元の何倍に膨れ上がっちまってるのか検討もつかねえや
そんな人一人を何倍にもしちまう最強のロックンロールバンド!
ザフーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
はっきりいってザフーと比べたらビートルズもローリングストーンズもカスだ
あのビートルズやローリングストーンズがだぜ?信じられるかい?
アイツらがザフーに勝っているところなんて顔とスタイルとファッションと売り上げ枚数と動員数、あとは単純な曲の良さとカリスマ性とスター性、そしてセクシーさ、あとはえーと、時の運くらいさ!
じゃあザフーは一体何がその他のロックンロールバンドに勝ってんの?って?
馬鹿野郎!
それに対するアンサーは一つしかねえ!
アイキャントエクスプレイン!
だ!!!
わかんねえ!
できねえ!
なんだろうね!
それでしかない
だがそれだけじゃ話は終わってしまうのでなんとかこの文が終わるまでに理由をみつけていきたい
まずは知らない人のために大まかなザフーの概要を表記しよう!
英国四大バンドの一つ!
英国四大バンドとは!英国が生んだ偉大な四つのロックンロールバンドのことだそうだ!
それはビートルズ!ローリングストーンズ!キンクス!そしてザフー!となっているらしい
どうだすごいだろう?
たった四つの中に選ばれているんだぞう?
え?
だからなんだって?
ほほう、、
そうくるか
えーと、
何から話そう僕の好きなもの!!!
じゃああれだ!
俺とザフーの出会いから話していこう!
ザフーと俺が出会ったのはいつだったろうか
もう忘れてしまった
とりあえずザフー最大の名盤!って紹介されていた「フーズネクスト」を聴いたのは覚えている
はっきりいってわかんなかったね
なんでわかんなかったんだろう
心が開いてなかったんだろうね
どんなにその後自分にマッチする好みのものでもその時それに対して自分の心が開いてなかったらそこまでだもんね
心が開いてなかったらどんなにかっこいいナンバーでも右から左に通り過ぎていく
そういうもんだ
かつてビートルズでも同じことが起こってた
俺は基本的に心を閉じている陰気な野郎だから仕方がない
ほいでそのあとしばらくしてベスト盤を聴いたはずだ
好きな曲何曲かあるはあるなっては一応なったけどそれだけって感じ
そして時は経ち、現在同じバンドで運命を共にしているギタリストビートりょうと出会ってVHSで初期のザフーがアイキャントエクスプレインを演奏している映像をみせられてキースムーンのドラムを叩く姿に少し胸がキュンとなったけどそれでもまだ「別に」って感じだった
そして時は経ち、
ついにその時はやってきた
その時とは、
映画「キッズアーオールライト」を鑑賞するあの日のことさ!
それものちに共にロックンロールバンドを組むことになるうちのギタリストビートりょうが「これをみなければザフーをわかった気になってはいけないらしいぞ」っつってDVDをわざわざ購入してきてね
そしてみんなで一緒にみることにしたんだな割とでかいテレビで
そこから全てははじまった
もーう爆発、
爆発も爆発、
大爆発ですよ先生
僕は映画「キッズアーオールライト」をみて真の爆発というものを知ったね
知ったっつーか思い知ったっつーか
そうだあのビートルズもローリングストーンズも決して敵わないザフーの究極とはあの「爆発」だ
四人の男が、集まってドン!!!だ
それだけならビートルズにもストーンズにもどのロックンロールバンドにも大体存在するんだけどさ、
ザフーの場合それが、何度も、何回も、といううよりほとんど常に、加えて
「大爆発」箇所も多数
って感じなんだよなあ
いうなれば、
四人の男が集まってドッカーン!!!だ
うーん、なんかうまく伝えられないなあ
マジアイキャントエクスプレインだなザフーは
とりあえずザフーってすごすぎてわかんねんだよ
音源とかだけだと絶対足りないの
だからまず映像つきで知る必要がある
生で鑑賞するのが一番いいんだろうけどもうドラマーキースムーンとベースジョンエントウィッスルは他界して何年も経つからそれは不可能だ
二人しか残ってないザフーもそれはそれで素敵だしもう一つのザフーの傑作ムービー「アメージングジャーニー」をみれば現在のザフーもそれはそれで好きになれたりするけどやっぱり四人の男が集まってドッカーン!のあれとは違うからもうザフーは映像で楽しむしかない
まあつまり何がいいてえかっつーとまずは映画「キッズアーオールライト」をみろってこと
これみるまで俺わかんなかったからザフー聴いてもピンとこない人のキモチもわかる
でもこの映画をみればわかる、「ザフーがすごすぎたからわかんなかったんだ」ってことがね
つーかこの「キッズアーオールライト」みてザフーのすごさがわかんないんだとしたらロック楽しむ才能ねえよ
少なくとも俺とは違う楽しみ方をしている
気が合わない
友達になりたかったのに
残念だ
つーかかわいそう
ザフーの魅力がわかんないなんてかわいそー!
まあまずはみてくれ
映画「キッズアーオールライト」を
1975年までのザフーの軌跡をまとめた映画だ
キースムーンが酒の飲み過ぎでクソッタレになったりなんだり色々あってライブ活動を休止しようってなってじゃあその前にザフーの歴史をまとめておこうみたいな感じで作られた映画らしい
だからかライブバンドとしてのザフーの魅力を伝えることに特化した内容になっている
ロックオペラやなんやらとレコーディングアーチストとしても革新的ではあったはあったんだがそれはほとんどがギターのピートタウンゼントの功績って感じだからなんか違う
ザフーはやっぱりライブだ
四人の男が集まってドッカーン!だ
だからこの映画は正しい
とにかくザフーはライブがすごいんだ
ロックンロールはライブだ
映像でみる限りこの時代のロックンロールバンドでライブでザフーに敵う奴らなんかいない
ロックンロールバンドはライブだ
どんなにいいレコードをつくってもライブがクソならカスだ
ビートルズやローリングストーンズもライブはエネルギーに満ち満ちているけどザフーには敵わない
例えばこんな話がある、1968年にローリングストーンズが企画したテレビプログラム「ロックンロールサーカス」は収録されたのに1996年までお蔵入りになっていた
その理由はザフーのパフォーマンスがすごすぎて主役のローリングストーンズが完全に食われてしまっていたために封印されたって噂がたったくらいザフーのライブは当時秀でていたみた
現在では普通に鑑賞できるこのロックンロールサーカスをみてみるとその噂案外マジだったんじゃないかって思ってしまうくらいとにかくザフーがすごい
あれは誰も敵わない
無敵すぎる
そのロックンロールサーカスの映像も映画「キッズアーオールライト」には収録されている
むしろ1996年までこの映画でしかみれないものだったらしい
でもこの映画用に新たに収録された「ババオライリー」と「無法の世界」のライブ映像が一番すごい
この映像を収録してすぐにキースムーンは死んでしまった為事実上のラストライブになってしまったものだ
もうすごすぎてロックンロールそのものだ
俺が在籍してるザボヘミアンズってバンドは「ロックンロール」ってタイトルのナンバーでこの時のザフーの無法の世界ごっこを十年くらいやり続けてしまったほどのすごさだ
やってるうちにだんだん変わっていったけど元々あれは紛れもない無法の世界ごっこだったんだ
とても楽しかった
だが十年もやったら流石に飽きてきてしまったから最近じゃあんましやっていない
まあとりあえずたった一回の鑑賞で十年は効くってことだなザフーの映画「キッズアーオールライト」は
すごい効果だ!
それにしても今日はこの連載のいつしかできたルールにのっとって「ファーストアルバムを紹介する」はずなんだが、さっきから映画「キッズアーオールライト」のオススメしかしていないじゃないか
勿論今日のテーマは「ザフーのファーストアルバムの紹介」だ
だが、とにかくザフーはすごすぎるからな、ファーストアルバムだけをきいて果たして理解できるだろうか?という懸念があってな
確実に入り口になる映画「キッズアーオールライト」の紹介をしつこくさせてもらっているというわけだ
間違っていないはずだ
ザフーのすごさがわからないほどかわいそうなことはないからな
ザフーのファーストアルバムはザフーが好きになってから聴いたらそれはもうすごいからな
滅茶苦茶に効きまくる!なんつーか金玉にくる!
だからザフーのファーストアルバムの話をする前にある程度準備をしてもらった方がいいと思ってな
何しろザフーのファーストアルバムはある意味ザフーというバンドの魅力を収録した唯一のアルバムといっても過言じゃあないからな
ザフーの「四人の男が集まった感」が最も強いアルバムだ
サードアルバム「ザフーセルアウト」あたりからピートタウンゼントのコンセプト色が強くなっていってだんだんロックオペラとかいっちゃったりしてピートタンゼントの構想にメンバーがのっかってるだけみたいになっていくからな
いや別にそれはそれで好きなんだけど音だけだと長過ぎてしんどい場面もちらほら
ほら英語わかんねえからさ
でも歌詞読みながら聴いてもなんかよくわかんねえとこあるよな「トミー」とか
でもそういう曲もライブバージョンで聴くと最高なんだよ
やっぱザフーはライブだな
「ライブアットリーズ」っていう傑作ライブアルバムがあるんだけどあれ聴くと血管きれそうになるときあるもんな
最後のマイジェネレーションとマジックバスあたりになるともうギーーーーーーーっ!てなる
うんザフーはライブだ
四人の男が集まってドッカーン!だ
The Who – Live at Leeds (1970) Original Vinyl Album Full
つーことでファーストアルバムの話をする前にその四人の男を一人一人紹介していくところからはじめようか
うん、その方が、イイ!
まずは
ドラマー!
キースムーン!!!
ザフーはコイツのせいだ
ザフーの爆発はほぼこいつのせいだといって差し支えないだろう
それくらいキースムーンは爆発だ
実際「イギリスナンバーワン爆発ドラマー」みたいなキャッチコピーをドラム中に貼ってたらしいからな
マチガイナイ
大体にしてほんとに火薬を使った物理的な爆発もさせたりもするからな
映画キッズアーオールライトの冒頭のシーン、1967年に出演したアメリカのテレビ番組でのあれだ
あれはドラムに仕掛ける火薬の量をキースムーンがADを買収したことによって予定よりも大きくなってしまったというものらしいぞ
爆発のあとピートタウンゼントの髪が昔のテレビのコント劇みたいにちりちりパーマになってしまっているのはマジで爆発を浴びたかららしい
この時の爆発のせいでピートタウンゼントは耳が悪くなってしまって聴こえないからってどんどん音量をあげていってそして結果ザフーは世界で一番馬鹿でかい音を出すロックンロールバンドになってしまったらしい
という感じでキースムーンはいたずらがすごい勢いの男で普通なら許されないようなこともキースムーンはなぜか許されてしまうといういたずらっ子の運命に愛されて生まれてきた男だ
でもキースムーンのいたずら伝説の中で最も有名な自分の21歳の誕生パーティーでホテルのプールにリムジンで突っ込んだというあれは本当だったかどうかがその場にいた人間の間でも意見が別れまくっていて真偽は定かではないらしい
それくらいキースムーンの現れる場所は常に混乱狂乱の宴だったらしい
ザフーの持つ滅茶苦茶感はまず間違いなくキースムーンのせいだ
そもそもドラム本来の役割であるリズムキープに重きをおいていない
ハイハットなんか全然使わない
もうひたすらドッカドッカドカドカドンだ
そしてキースムーンはあんな滅茶苦茶な奴のくせにビーチボーイズを心の底から愛していたという
つまりあのドラムスタイルはビーチボーイズということなのか?
ドラムでハーモニーを紡いでいる、そうに違いない!
キースムーンのドラムがまるで歌っているかのように聴こえるのはきっとそのためだ
そうに違いない
ザフーは「マキシマムR&B!」と自分たちに名付けるくらい激しいロックンロールバンドだが、意外に滅茶苦茶ハモりまくるバンドだ
あれだけ激しい演奏をやりながらキースムーン以外のメンバーはほとんど常に歌いハモってる
それはもうビーチボーイズばりにハモってる
そもそもそれはビーチボーイズが大好きなキースムーンを喜ばせる為にピートタウンゼントがそういう要素を曲に必ず入れていたという話でもあるらしい
曲の中にビーチボーイズばりのハモリをガンガン入れといてあげればキースムーンは「最高!ピート、お前は天才だ!」みたいな感じで最高にゴキゲンでノリノリなドラムを叩くから「しめしめ単純な奴め」ってピートタウンゼントは思っていた、かどうかは定かではないが、まあ大体そういうことみたいだ
でもキースムーンはウタがヘタクソだったからライブはおろかレコーディングですらコーラスに参加させてもらえなかったらしい
だから打楽器でハーモニーをつむいでいるんだ
そうに違いない!
大好きなビーチボーイズをドラムで再現!
それがキースムーンのあのハチャメチャなドラムの魅力の謎だ!
と超適当な解釈を書いておこう
決して鵜呑みにはするな!
でもキースムーンがビーチボーイズが大好きだったってのはザフーの説明しづらいわけわかめな魅力の謎を解く手がかりの一つではあると思うよ
キースムーンは70年代にそのときの遊び仲間だったジョンレノンとかに触発されて作った唯一のソロアルバムがあるんだけどそれけっこー面白いからきいてみるといいよ
ほとんどドカドカなナンバーが入ってないのになぜかキースムーンって感じがするアルバムだ
よりキースムーンが好きになる
マチガイナイ
前々回の第八回のビーチボーイズの話で俺は「ビーチボーイズのサウンドに金玉がついたらザフーだ」みたいなこと書いたけど正しくは違うな
正確にいうと「金玉にビーチボーイズがついたのがザフー」だ
第八回を読んでいない人のために親切に書いておくとここで書いている「金玉」ってのは「精神的金玉」のことだ
金玉はついている人ならわかると思うけど「衝動命令機関」だ
衝動とはなんだ、衝動とは精神的爆発だ、爆発とはなんだ、爆発とはザフーだ!
ということでザフーは金玉だ
あ、金玉って表記だと親しみが足りないからポップにタマキンって書くんだった
忘れてた
つーことでザフーはタマキンだ、タマキンそのものだ、そこにビーチボーイズという装飾がついているんだ
それはキースムーンのせいだ
ここまではいいか?
いいな?
じゃあ次のメンバーの話にうつろう
ベース!
ジョンエントウィッスル!
もみあげがたくましいザフーで一番の男前!
いつもクールに低音ならしてる
他のメンバーがドッタンバッタン暴れている中一人突っ立ってベースでイカすフレーズバシバシ決めてくる
カラダは移動しないけど指はひたすら動きまくってる
かっこいいフレーズの嵐!リードベースとか言われてる!
まるで自分のちんちんでも触っているかのごとくベースをいじり倒している
ドラムが好き勝手メロディを叩きまくればベースもまた好き勝手メロディを紡ぐ!
ザフーはあくまでもウタがメインのスタイルのロックバンドだ
通常のロックバンドならその場合ドラムとベースはリズム隊としての役割を最優先させる、だがザフーの場合はそうではない
ドラムとベースがおかまいなしで歌いまくる!
声じゃなく、楽器で歌う!
それでどうして成立するかといったら、、
エレキギターピートタウンゼントがいるからだ馬鹿野郎!
そうピートタウンゼントだ、やはりこのバンドはピートタウンゼントなんだ
彼のエレキギターが鳴る瞬間こそがザフーだ!
歌いまくるドラムとベースをエレキギターをバシッとこれ以上ないって最高の瞬間に鳴らすことによりサウンド全体をビシっとしめてザフーを完成させる!
そして俺たちはいつしか待つことになる、
ピートのエレキギターが鳴るその瞬間を!
エレキギターが鳴ったらそれはもう大喜びだ!
しかもピートタウンゼントはただエレキギターを鳴らすわけではない、飛んだり跳ねたり腕をぐるぐると振り回したりしてピートタウンゼントという存在の全てを使ってエレキギターを鳴らす、ただただ鳴らす、これ以上ないって瞬間に、鳴らす!鳴らす!鳴らす!
その都度起こる大爆発!
ザフーのライブ映像をみているとちょっとみただけでも部屋中俺でいっぱいになってしまう
なぜならばピートがエレキギターを鳴らすたびに俺は内側から精神的爆発を起こしてそのたびに膨れ上がってしまうからだ
ザフーの映像をみたあとは部屋から出るのが大変だ
つまんないことや嫌なことをわざわざ考えたりして少し萎む必要があるくらいだ
普通は嫌なこととかをロックンロールで吹き飛ばしたい!ってののはずなのにザフーはすごすぎて逆になってしまうことがある
なんでこんなわけわかめなことになるかといったら全てピートタウンゼントのせいだ
ピートタウンゼントは滅茶苦茶考え込んでほとんど妄想に近いくらいの構想を練って曲を作る奴だ
もうトミーとか四重人格とか曲数も多いし曲の時間も単純に長いし歌詞も大変で聴くのが毎回めんどうくさいくらいいちいちギンギンだ
本当はそうなるはずだったけど考えすぎで途中で頓挫したアルバム「ライフハウス」のコンセプト無視バージョンアルバム「フーズネクスト」が名盤なのはいい曲だけ選んでコンパクトにまとめたからだ!全部そうしたらよかったのに!
と言われてしまうくらいピートは考えまくるオトコらしい
だがライブでは違う、どうみてもアホだ
何かを考えながらやっているとはとても思えない
楽曲製作は楽曲製作!ライブはライブ!って完全に切り替える型の人間みたいだ
そこがいい!信用できる!切り替えれる人間は信用できる!
それはそれ!これはこれ!という判断ができる人が俺は一番好きなんだ
個人的にはロックンロールにはそんなに「ムムムムム」って考えたりする要素なんかいらんって思ってるからそれをかなぐり捨てたステージ上のピートタウンゼントは最高に好きだ
これぞギャップ萌え!
CDではそんなに感動しなかった曲がライブできいたら最高って変わる瞬間がたまらないぜ
音源でも最高、ライブでも最高、それぞれで最高ってのが本当はいいかもしれないけど
それはそれ!
とにかくピートタウンゼントは最高だって話だ
なぜならばエレキギターを鳴らす天才だからだ
エレキギターは世界で一番良い音がするものだからそれを鳴らすのが一番うまい奴が一番なんだ
一応いっておくけどエレキギターを弾く、ではないぞ?
弾くなんてもんは他の楽器だってできんだ
でも鳴らすということにかけてはエレキギターの右に出る楽器はない
ピートタウンゼントがああいった鳴らす奏法に長けたプレイヤーになったわけはベースとドラムがハチャメチャガンガンツインだったからリズムギターに専念したってのが最もな理由みたいだけどああいうスタイルに至った過程にはやはりキンクスからの影響が元になっていると考えられるな
基本的にピートタウンゼントっつーのはキンクスのレイデイビスを追っかけ続けてた男でレイデイビスをおっかけてたらいつの間にかレイデイビスより全然売れちゃってましたみたいな感じなのでレイデイビスは性格がひねくれてるからピートタウンゼントのことを俺のモノマネで売れやがった野郎みたいな感じでみてるとかみてないとかいう話みたいななんだけどそんなレイデイビスとピートタウンゼントの関係性の話はまあ置いておこう
今すべき話はピートタンゼントのエレキギターサウンドの話だ
まずザフー名義でのファーストシングルである「アイキャントエクスプレイン」この曲がキンクスの「ユーリアリーガットミー」に着想を得て作られたというのは有名な話だ
The Who – I Can’t Explain
The Kinks – You Really Got Me (Official Audio)
こんな似ている曲出しちゃっていいのかなって当時ザフー本人達は思ってたらしい
が、今聴くと、「何が?」って感じだ
はっきりいって言われてもわかんないよね、「アイキャントエクスプレイン」が「ユーリアリーガットミー」の真似だとかって話
それはこないだうちのギタリストのビートりょうが言ってたんだけどキンクスのユーリアリーガットミーの真の革命は「ギターを止めた」ってとこにあるらしい
ビシッと止めて音の隙間を作り、間を作ったことによってエレキギターが鳴るのを待つという概念を作ったというのだ
そういわれてみればたしかにそうだ
つまりアイキャントエクスプレインはユーリアリーガットミーのギターを止めて鳴らさないでいる瞬間を真似しているということだ
つーかユーリアリーガットミーの真似をしたって本人はいってるけど正確にはそれをキンクス自らの手で焼き直したキンクスのヒットナンバー「オールオブザナイト」の真似なんじゃねえか?とも思うんだけど、その方がしっくりくるし、
まあいいや、とにかくピートタウンゼントのギター奏法がキングスメンのルイルイ→キンクスのユーリアリー→っていう進化の流れ上に位置したものってことだけは間違いないはずだ
それの究極系がフーズネクストの一曲目のババオライリーなことはマチガイナイ
あの曲ほどエレキギターが鳴る瞬間の素晴らしさに満ちあふれたものはないからな
エレキギターが鳴る瞬間のための演奏とウタにすらきこえることがある、そしてまるで壁のように配置されているだけのシンセサイザーのあの単調なサウンド
ああいう単調なシンセサイザーの使い方はババオライリーが世界初らしい
現代のテクノミュージックとかの元祖だとも言われている
その他にもピートタウンゼントは爆音によるフィードバックを多用したエレキギター奏法など一番最初に最大活用したのは俺だ!って奴があるけどまあその辺の話はまた今度にしよう
なぜならばもうすぐ一万文字に到達しそうだからだ
一万文字超えそうになったら前後編に分ける、この連載のルールだ
俺が勝手に作ったルールだけど
つーことでいまだ一切本日のテーマである「ザフーのファーストアルバムの話」にふれていないけどここで一旦終わります
つーかコレクターズの武道館ライブいかなきゃいけんのよ僕今から
開演6時半だからそろそろ出なきゃまずいよ
つーことで唐突にじゃあな
長々と読んでくれてありがとう
後編も楽しみに待っててくれよ
アデオス&アデオス
ひゃっほーい