the twentiesタカイリョウの「頭を木刀でやられたのかもしれない」
第10回:「さらば青春の光よ」
地球から溢れ返るほど存在するバンドの中の小さな小さな一つでありながら、それを生の軸にし、近づく平成の終わりを横目に日々を過ごしている。
思えば13歳の頃初めてギターを手にし、鏡の前でジャカジャカとスターを気取り、鏡の向こうにいる世界中のファンに向かって口をかっぴろげて叫んでいた。
部屋に響き渡るけたたましいピッチのズレた噪音はやがて行き場を無くし、薄い壁や床、天井を大きく突き破り、現在にまで届く始末。少年は中々の重症だったみたいだ。
結局、そのまま歳だけを重ね、FORUSでウルルン(Guitar)を見つけ、ジョイフルでダイナソー(Drum)が加わり、トールくん(元Bass)にナンパされお別れしたのち、東京の居酒屋で出会った野菜くん(Bass)をLINEでナンパし、鏡の前で独りから4人になった現在も、ジャカジャカとギターを鳴らしピッチのズレた噪音をけたたましく響かせている。
そんな中、少し変わった事といえば世界中のファンとまではいかないが、夢にまで見たものが鏡の向こう側から飛び出し、鏡とおれの間に立っていることだろう。
初めてギターを手にした日から沢山の月日を重ね、沢山の過ちをし、裏切り、傷つけ、他人も自分も疎かにし、社会を生きる人間としての基準値を大きく下回る生活をしながらも、もっと頑張ろうと思わせてくれた皆様は鏡の中から姿を現した音楽の化身なのかもしれない。
何を言ってるのだろう
兎に角、音楽を作り続け、それを鏡の前で世界中のファンに向けてプレイする。命を使う場所はそこだけで十分。もう13歳の時に見つけていたんだな。学校なんて行かなけりゃよかったよ。空を飛ぶのに羽なんて一向に生えてこないけど、いつかその日が来たら、もう一度生まれ変わって一からやり直したいとか言わない。だからなるべく天に近いところで。まあ、きっと急降下で地獄行きなんだろうけど、今なら余裕で走り回れるくらいありよりのありですよ。
the twentiesという地球上の小さな小さな小さな無名グループは自分が思ってる以上にこの世の何よりも上位にあり、これさえあれば余裕で人も殺せちゃう気さえする。生きてる実感ってやつを最大限に味わっている。
永遠に続いてほしい。
遠征先の京都のコタツから、メンバーと鏡の前に存在するすべてに愛を込めて。
LIVE INFO
- 3月2日(土)東京・新宿歌舞伎町エリア各ライブハウス
「見放題東京2019」
出演:出演者多数、詳細はオフィシャルHPにてご確認ください
オフィシャルHP:http://mihoudai.tokyo/
前売 4,000円(1ドリンク別) - 3月14日(木)東京・LIVE HOUSE FEVER
「愛はズボーン presents
POWER!POWER!POWER! Vol.1~Psycho Western release party~」
出演:愛はズボーン/the twenties/and more,,,
前売 2,500円(1ドリンク別) - 3月15日(金)京都・京都MOJO
「エレキサーカス65」~スペシャルスリーマン!!~
出演:SPARK!!SOUND!!SHOW!!/the twenties/Large House Satisfaction
前売 2,600円/当日 3,100円(1ドリンク別)
各アーティスト予約・店頭予約 - 3月20日(水)東京・新宿ACB
「ubmen × ACB HALL pre.
『UNDERSONIC EXHIBITION』-“there is no end” Release Party Vo.1-」
出演:submen/Nebula/maxn/Large House Satisfaction/THE→CHINA WIFE MOTORS/the twenties
前売 2,800円/当日 3,300円(1ドリンク別)
チケット:各アーティスト予約