シンガー・ソングライター、井上緑が弾き語りで「アイコトバ」を披露!
今年8月6日、四谷天窓で初めて井上緑のライブを観たとき、歌声がもつ表情にとにかく驚いた。声の“表情”なんて実際は見えないけれど、曲によって、声が笑っているような、声が泣いているような、その情感豊かな歌声はシンプルなギターの音色とともに様々なストーリーを奏でていた。その帰り道はなんというか、観劇後とも似ていた。四谷天窓といえば、山崎まさよしや高橋優など多くのシンガー・ソングライターを輩出している老舗ライブハウス。新たな出会いにワクワクした。井上緑は、自身のツイッターに投稿した30秒動画「バカップル死ね」がSNSで注目を集め、その名を広めることとなった茨城県出身のシンガー・ソングライター。現在、23歳の彼が紡ぐ等身大の言葉は若い世代のリスナーの共感を生み、この度、自身初となる全国流通盤アルバム『すべては現在(いま)にある』(タワーレコード限定)を2016年10月19日(水)にリリースする。今回のRock is弾き語りONE SONG企画には、アルバムも楽しみな井上緑に登場してもらった。今週の掲載は、新作から「アイコトバ」を。アルバムについての動画インタビュー&記事は近日公開予定。まずは彼の歌声にふれてみてください。(秋元美乃/DONUT)
井上緑にとって「アイコトバ」とは?
いま僕が一番聴いて欲しい曲です。
僕のオリジナル曲に「Stand by me」って曲があるんすけど、男性シンガー目線の曲なんすよ。じゃあ逆にこの曲を聴いてる側、相手からしたらこんな彼を見て・聴いてなにを思うんだろうってのが始まりです。この曲(アイコトバ)に「歌じゃなくて目を見ていって」という一節があるんすけど、メール・いまで言うならLINEとか、そういうのが僕らの生きてる時代には欠かせないものになってると思うんす。でも、最後は目を見て直接伝えないといけないと僕は思うんすよね。それはいつの時代も変わらないと思ってて。だから「アイコトバ」を通してその当たり前の大切さみたいのを忘れちゃいけないっていうのを歌いたかったんすかね。
(井上緑)