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Rock is(ロックイズ)

GLORY ROAD TO BUDOKAN COUNTDOWN LIVE

2017.2.5(SUN)渋谷クラブクアトロ

GLORY ROAD TO BUDOKAN COUNTDOWN LIVE

GLORY ROAD TO BUDOKAN COUNTDOWN LIVE

共演:怒髪天

GLORY ROAD TO BUDOKAN COUNTDOWN LIVE

GLORY ROAD TO BUDOKAN COUNTDOWN LIVE vol.1

怒髪天、the pillows、フラワーカンパニーズと2マンライブ! THE COLLECTORS 日本武道館への壮行ライブをリポートvol.1

なぜロック・バンドはここまで日本武道館にこだわるのか。なぜ他の会場では駄目なのか。若いリスナーは不思議に思うだろう。武道館を初めてコンサート会場として使ったのがザ・ビートルズ。その後、洋楽の大物アーティストが公演を行う会場として定着した。エリック・クラプトンもジミー・ペイジもボブ・ディランもポール・マッカートニーもニール・ヤングもローリング・ストーンズもフーもピンク・フロイドもレッド・ツェッペリンもクイーンもエアロスミスもキッスもオアシスもブラーもストーン・ローゼズもコールドプレイも武道館で演奏している。チープ・トリックにいたっては武道館でレコーディングしたライブ盤をきっかけに世界的に大ブレイクした。ロック・バンドなら一度は武道館で演奏したい、と思うのは当然だ。

コレクターズは去年の初め結成30年を迎え、今年の11月にデビュー30年を迎える。その30周年イヤーズを記念して3月1日、武道館公演を行う。この「武道館チャレンジのバトン」は怒髪天からフラワーカンパニーズに渡され、コレクターズにまわってきた。そのバトンは今度、Theピーズに渡される。1960年代生まれが中心のロック・バンドで武道館公演を最初にやったのはザ・ピロウズ。しかし増子直純がMCで言っていたように、ピロウズは武道館を埋める状況が整っていた。チケット1万枚は即完。こうなると「武道館チャレンジ」というニュアンスではない。

コレクターズは3月1日の武道館公演まで1ヶ月を切った2月の週末ごとに、怒髪天、ピロウズ、フラワーカンパニーズの3バンドを呼んでイベントを開催。それが今回のイベント「GLORY ROAD TO BUDOKAN COUNTDOWN LIVE」だ。会場はコレクターズのホームグラウンドである渋谷クラブクアトロ。いわゆる壮行会のようなイベントだが、同時に武道館公演へのウォーミングアップのような意味合いもある。リリーフピッチャーがブルペンで投げ込んだあとにマウンドへ上がるような感じだろう。フタを開けたらウォーミングアップどころか気合のセットリストを見せられるのだけど。その模様をRock isでは写真を中心にお届けする。

<2017年2月5日(日)with 怒髪天>

「GLORY ROAD TO BUDOKAN COUNTDOWN LIVE」ザ・コレクターズ&怒髪天

まずイベントのトップバッターは「武道館チャレンジ」をはじめた怒髪天との対バンから。この日のテーマは言うまでもなく「男気」。先月まで行われていたコレクターズのツアー後半戦では、終演後、怒髪天提供のコレクターズ武道館公演応援歌が流れていた。それだけでもコレクターズ愛というか男気を感じる。この応援歌はこの日も終演後に流れていた。怒髪天は、増子直純が舞台をやっていたため、この日、7月以来の東京でのライブとのこと。東京ライブ再開の一発目にコレクターズのイベントを選んだ怒髪天にも目頭が熱くなる。怒髪天の持ち時間は45分。ところが毒舌を交えたMCの連打で持ち時間オーバー。ただしライブはいつものように圧巻。気合と男気あふれるパフォーマンスは武道館へ向かうコレクターズを確実に後押ししていた。

「GLORY ROAD TO BUDOKAN COUNTDOWN LIVE」ザ・コレクターズ&怒髪天

そんな怒髪天に対してコレクターズは1曲目に「たよれる男」を演奏。この心にくい選曲が会場の空気を俄然熱くする。途中「ロックンロールバンド人生」を演奏。コレクターズだけではなく怒髪天の姿もこの曲に重なる。この日はイベント初日とあって、王道のセットリスト。そのなかでも意表をついたのが新作『Roll Up The Collectors』から「ロマンチック・プラネット」。MC後の盛り上げる場面でユニークな選曲だな、と思ったら、これが見事にハマった。新加入のcoziの激しいドラミングが呼び水となり、まるで4、5年演奏している「お馴染みのナンバー」のような盛り上がりだった。coziとJEFFの三代目リズム隊はコレクターズにTHE WHOのグルーブを持ち込んでいる。速くて重たいビートで持っていく曲は完璧だ。あとは「青春ミラー」のようなドラマチックなナンバーもハマっている。アンコールでは怒髪天がステージに登場。

「GLORY ROAD TO BUDOKAN COUNTDOWN LIVE」ザ・コレクターズ&怒髪天

増子直純のリクエスト曲「夢見る君と僕」を一緒にパフォーマンス。ロマンチックなタイトルとリリックに対して怒髪天のミスマッチ感が笑えたが、全員がしっかりとポップなコレクターズ・ワールドに染まっていた。楽しくて贅沢な時間はあっという間に過ぎていった。怒髪天はコレクターズの魅力を引っ張り出し、コレクターズは怒髪天の魅力を引っ張り出す。「GLORY ROAD TO BUDOKAN COUNTDOWN LIVE」というエクスキューズがなくても、十分に楽しめたイベントになった。やはりベテランバンドは一筋縄じゃいかない。まぁそうじゃなきゃ武道館にチャレンジするなんて無謀なこともやらないわけだが。次回はピロウズが登場する。(森内淳/DONUT)

INFORMATION

THE COLLECTORS

THE COLLECTORS "MARCH OF THE MODS" 30th Anniversary

2017年3月1日(水)日本武道館
OPEN 17:30 / START 18:30

チケット情報:

PROFILE

THE COLLECTORS

THE COLLECTORS(ザ・コレクターズ)/1986年初頭、THE WHOやPINK FLOYDといったブリティッシュ・ビート・ロックやブリティッシュ・サイケ・ロックに影響を受けた加藤ひさし(Vo)と古市コータロー(G)が中心となって結成。翌87年11月にアルバム『僕はコレクター』でメジャー・デビュー。2015年、通算21枚目のオリジナルアルバム『言いたいこと 言えないこと 言いそびれたこと』をTriadよりリリース。現在のメンバーは加藤ひさし(Vo)、古市コータロー(G)、山森JEFF正之(B)。

公式サイト:http://thecollectors.jp

取材・テキスト:DONUT(秋元美乃/森内淳)