山﨑彩音の「その時、ハートは盗まれた」
第12回目 『村上春樹 (2)』~本能が招く一生愛おしいモノ~
村上春樹に出会ったのは11歳のときだったから、まだ自我が目覚める前で。
ちょうどギターを始めたのも11歳だったから、きっと何かがしたくて、知りたかったんだろうな。
15歳くらいまでの自我が完全に目覚める前に出会った本や音楽(他にも色々あるけど)は、自分の本能が見つけ出したもので、それこそが真実だと思ってて。
全てがそれで始まって、それで終わっていくくらいに自分にとって重要で愛おしいモノとなると思うんだ。
この間ね、久しぶりに『海辺のカフカ』を読み返してみたの。連載で春樹やるし~と思って。
そうしたら15歳の少年が聴いているレコードの中にオーティスのドック・オブ・ザ・ベイがあって、ワーーー!って鳥肌がたった。
海辺のカフカを熱心に読んでいたときはまだオーティスとは出会ってなかったから、本を読んでても気にも留めてなかったんだけど、何年か経って私もオーティスに出会い、自分にとって特別なドック・オブ・ザ・ベイを15歳の少年も聴いてるー!ってなんか嬉しくなっちゃったんだ~ 繋がってるーって感動した、、、
結局、村上春樹がなんで大好きかって、たぶん
“初めての衝撃的体験”をしたからだと思う。
きっと出会わないまま18歳になっていたら、まず自分で詞を書いて唄っているかもわからないし、もっとまともに高校に行けていたかもしれない笑
村上春樹に影響されたり憧れたりすることによって、『自分がどう生きるか』っていう夢とか目標の話じゃなくて、“心構え”みたいなものを自分で見出していたんだと思う。
詞を書くとき、私は大きな円の中にいて、生きていて起こる色んなことや感じた感情や目には見えない空間をキャッチして、ごちゃ混ぜになったまま自分の言葉で唄うことが自然となっていることも、そういう心構えがあるからだと思うんだ!
ここまでが前編。第13回、第14回は『村上春樹 後編』ってことで、春樹に影響されるが故に起こった厄介な話や、好きな台詞と私との関係性とかを話そうと思うよ~
ではみなさんまたね!