Drop's 中野ミホの「まほうの映画館」
第十七回「文句なしに、マジで最高! 映画よありがとう……。ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
みなさん、こんにちはー。
9月。なんだか涼しい風が吹いてきましたね。嬉しい。お出かけにはもってこいだね。
最近は野外での映画上映なんかも沢山やっているみたいで、行ってみたい今日このごろです。
さて。
今月は、今年公開作品のわたし的大本命。あのクエンティン・タランティーノ監督の新作でございます! うわぁー!
情報が公開されてからというもの、この日をどれだけ待ちわびたことか。。
だって、ブラッド・ピッドとレオナルド・ディカプリオが初の共演。しかも舞台は1969年のハリウッド!
それで監督がタランティーノ。やばい。やばすぎるでしょう。どうしよう。
8月末に行われたジャパンプレミアにはみごとに外れましたが、笑
先日大きなスクリーンで観てきましたー! やったー!
先ほども言いましたが、舞台は1969年のロサンゼルス。
かつて西部劇のテレビドラマで人気を博していた俳優のリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は、今は新人俳優が主演するドラマの悪役ばかりで、落ちぶれたと感じて焦る日々。
対して長く彼のスタントマンを務めているクリフ・ブース(ブラッド・ピッド)は、スタントの仕事より彼の家の雑用や留守番が増えていると感じるものの、いつも自分らしく颯爽と、そしてしっかりとリックを支えている人物。
ハリウッドの時代の流れに翻弄されつつある二人。
あるときリックの隣に、今まさに売れっ子の天才映画監督、ロマン・ポランスキー(ラファウ・ザヴィエルチャ)と、その妻で人気女優のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)が引っ越してきます。
特に接点のないお互いでしたが、彼らに怪しい影が忍び寄ります。
そしてある夏の夜、事件が起きます……!
これは、ご存知の方もいるかもですが、1969年に実際に起こったシャロン・テート殺害事件をモチーフにしています。
チャールズ・マンソン率いるカルト集団のメンバーによる残忍な事件で、当時世界中にショックを与えたそうです。
(ここらへんは調べてから観に行くと良いかも!)
感想!
もーーね、これは文句なしに、ただひたすらに、最高!!!!でした。
まずブラピとディカプリオが同じスクリーンに居て、そこが1969年のアメリカという時点で、もう個人的にはテンションダダ上がりな訳ですが、なんていうか、画面に映る全てが完璧! これ!って感じでずっとワクワクしっぱなし。
この映画をずっと観てたい、浴びてたいと思った。
着ている洋服、乗ってる車、ヘアスタイル、かかる音楽、空の色、壁の模様、飲んでるお酒、そして役者の表情や動き。
手が込んでないところが一ミリもないというか、全部がドンピシャにハマっていてうっとりしてしまう。
でも浸ってる暇もなく次から次へと最高なシーンが更新されてく。そんな感覚!
自分がもう落ち目だということを感じて駐車場で泣いちゃうディカプリオが最初からもう愛おしいのよ。。
かつてスターだったこともあり、少し強めに振る舞うこともあるんだけど、本当はものすごくデリケート。
頑張って覚えたはずのセリフを忘れてしまって一人で自分にキレまくるシーンとか、子役の女の子と話してて涙ぐんじゃうシーンとか、もうなんて素直なの、とかわいく思えてなりません。
そしてそれを何気なく、でもしっかり受け止めて見守るブラピ……!
涙するリックに自分のサングラスをかけてあげたりするのです。くーーっ。
いつも粋な微笑を浮かべていて素敵すぎる。セクシー!
ティアドロップのサングラスがここまで似合う男性は世界中に他にいません。(断言)
車を運転してるシーンが多くて、印象的だったなぁ。ヒッピーの女の子と目が合うシーン(そこでカーラジオから流れるサイモン&ガーファンクル! 素晴らしすぎて泣ける)、リックを送り届けて一人ですごい飛ばすシーン。
無理してなくて若作りもしてなくて、自然な色気が最高にかっこよかったです。
ドライブインシアターの裏のトレーラーで暮らしてるってのも良いなぁ。
いろんなことを受け止めて、でも自分らしく生きてるかっこいい大人。
個人的にこの映画のブラッド・ピッドは、ずーっと記憶に残ると思います。
それくらい規格外にハチャメチャかっこよかったんだよー! きゃー!
まずはこの二人の存在感に尽きる! 本当に宝です……。涙
酔っ払って二人でダラダラしてるシーンだけでもありがたみが凄いです。笑
劇中でリックやシャロンが出演してる映画やドラマ、そのポスターとかもすごく凝ってて面白いんだよね!
ディカプリオが昔の西部劇に出たらこんな感じなのかなぁとか、マーゴット・ロビーのホテルの制服姿めちゃくちゃキュートだなぁとか、もうそういう楽しみに溢れてます。監督のハリウッドへの愛がすごいです。
ブルース・リーも出てきます! みんな似てる〜。
もっと細かく過去の映画を調べたりしてから観たらさらに深まる予感。
街のあちこちにある大きな映画の看板、広告、お店のネオンサイン、そういうアメリカへの憧れが強いわたしにはもうたまらない眩しさでした。
そしてやっぱり音楽!
さすがのタランティーノ監督、こだわりが半端ないです。これでもかと繰り出される当時のナンバー。
レコード、カーステレオ、劇中の映画、などでもちろん音質も全然違うようにしてて、プツっと切れるタイミングとかもなんかリアルでうれしい。
シャロンが荷物つめながらレコードかけて踊るシーンとかワクワクしたなぁ。
もう一回全部じーっくり観返して確認したい!笑
サントラ盤アナログでほしー! 大音量でかけて踊りたいー!
あ、あとマンソン・ファミリーの男の子が、馬で駆け抜けるシーンがあるのですが、そこすごくかっこよかったなー! 純粋に映像に感動してしまった!
やっぱりタランティーノ監督はすごい。。
物語と直接は関係のないシーンでも、すごくハッキリと美しくて無駄がなくて、スーパーイケてる!笑
あぁー、もう他にも言い出したらキリがないくらい、映画全体がキラキラしてて宝物みたいでした。
やっぱ映画って魔法だ。魔法すぎるー!
タランティーノが描いたこのラスト、この人たち、痛快で、もうほんと最高だなぁ。
1時間だけでも、この世界に居られたら。リックやクリフと会えたら、なんて思うくらい!(やばい)
もっと観てたかったなぁ。ニヤニヤして、ゾクゾクして、2時間半あっという間。
映画の魔法を肌で感じた作品でした。
これはもう一回映画館行っちゃうな。。
ほんと素晴らしかったです。ありがとう……!
さて!
9月はDrop’sのアルバムリリースがあります! 来月からはツアー。
タランティーノばりに(?)素敵な時間をもたらせるようにがんばります、楽しみー!
ではまたね、秋を感じながら、おだやかに、元気にやっていこー。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
2019年:アメリカ
順次公開中
http://www.onceinhollywood.jp
5th album 『Tiny Ground』
2019年9月20日(金)リリース
BZCS.1179/2,778円+税
全11曲収録
全11曲収録
1. Tシャツと涙
2. EAST70
3. 毎日がラブソング
4. Lost in Construction
5. Cinderella
6. Blue
7. Little Sign
8. アイラブユー
9. 天使とラストシーン
10. 春の羊
11. マイハート
Drop’s 10th Anniversary ONE MAN TOUR 2019「Tiny Ground」
10月23日(水) 愛知・名古屋CLUB UPSET
OPEN19:00/START19:30
10月25日(金) 香川・高松TOONICE
OPEN18:30/START19:00
10月26日(土) 広島・広島セカンドクラッチ
OPEN16:30/START17:00
10月28日(月) 福岡・福岡graf
OPEN18:30/START19:00
11月1日(金) 宮城・仙台enn3rd
OPEN18:30/START19:00
11月4日(月・祝) 北海道・札幌KRAPS HALL
OPEN16:30/START17:00
11月12日(火) 大阪・心斎橋JANUS
OPEN19:00/START19:30
11月15日(金) 東京・渋谷CLUB QUATTRO
OPEN18:30/START19:30
チケット:3,000円(税込・ドリンク代別)
一般発売開始:8月25日(日)~
OTHER LIVE<Drop’s>
10月6日(日)摂津市民文化ホール(くすのきホール)
南千里丘Rock Museum presents 『音-Neji parts2』
出演:SHE’S/ズーカラデル/Drop’s
MC 板東さえか/樋口大喜
http://www.plumchowder.com/otoneji/19/