hotspring イノクチタカヒロの「遭遇!アウトなやつら」
第4回:東北訛りでぶっ飛ばせ!! 生きてるっていってみろ! 一番すげぇ詩人、友川カズキさんだッッッッッッッ!!!!
こんにちは!こんにちは!こんにちは!こんにちは!こんにちは!こんにちは!
イノでっす。
夏ももう終わりますけど、どうですか。ナイトプールは楽しかったかな? ボブ・ディランを観にフジロックしたのかな? お泊まり会なんかもしたのかな? 恋人とはうまくいってるかい。
いいよねいいよね青春だよね。
よーし! 気分を盛り上げてイカした音楽でも聴こうじゃないか!! まだまだ夏だぜ!? なんつったって。
今回は誰を紹介しようかなー。夏だからね、ビーチ・ボーイズかな? サザンかな?
はい残念。こいつだぁ!!!!!!!!
友川カズキさんだぁああああああ!!!!!! うわああああああああああああああ!!!!!!!!!
かっこいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。
「こいつ」とか言ってすいませんでした。「この方」ですね。友川様です。尊敬してます。ライブも何度か行ってます。
なぁにが夏だ馬鹿野郎。もっと頑張れ。生きてるって言ってみろ。背筋がピーンとなる。BGMになど絶対ならぬ。気合いがすごい。声とギターでぶん殴られてるみたい。
これがロックだ馬鹿野郎。
とか、偉そうなこと言いたい気分になってしまいますわな。別に俺がスゴいことしたわけじゃありません、すみませんでした。
歌聴けば、もう色々異常なのは分かると思うし説明する必要もないと思うんだけど。一応お金もらってコラム書かせてもらってるからね、無理矢理説明しよう。
えーーーとね、友川さんの簡単なプロフィールいうね。
友川さんは秋田出身のシンガーだ。歌うときのイントネーションがすでに東北訛りぽいもんね。
友川さんはあの映画『戦場のメリークリスマス』に本当は出演する予定だったんだ。
だけど、大島渚監督の「東北訛りをなおせ」っていう頼みを拒否したために、結局坂本龍一さんが友川さんの代役を務めたんだ。
「東北訛りをなおせってことは、俺に死ねって言ってるのと同じことだ。」って。かっこいいね。かっこいいけど、生きるの大変そうだ。
俺も友川さんを見習って積極的に大分弁を使っていこう。なんか昔ほど訛りなくなっちゃったな俺。東京出て来たときはよくバイト先とかで大分弁が出てしまって「え? なに?」って聞き返されるのが恥ずかしかったなぁ。それであんまり使わなくなっちゃったのかなぁ。なんか悲しい。
友川さんは学生時代、中原中也の詩に衝撃をうけて詩を書き始めたらしい。
一枚まるまる中原中也の詩に曲をつけて歌ったアルバム『俺の裡で鳴り止まない詩』っていうアルバムもあるよ。
俺も高校の時、この「サーカス」って詩が国語の教科書に載ってて、なんかよくわからんけど、めちゃくちゃかっこいい詩だなあと思ったなぁ。
今読んでも、なんのことかよくわからないし、わかろうとも思わないけど、中原中也の「サーカス」大好きな詩だ。
あ、そうだ。友川さんがちわきなおみさんに提供した歌で有名なうたがあるよ。聴いて下さい。
うわああ。やっぱ異常だぁ。
この歌でちわきなおみさんは紅白歌合戦に出たんだよ。歌い終わったあとに司会のおっさんが「気味悪い歌ですねえ。」みたいなことを言ったんだって。
とっても素直な感想だけど、いくらなんでも失礼だよおっさん。
ナインティナインの岡村さんはこの歌を聴いて衝撃をうけて、オールナイトニッポンである時期、毎週友川さんの話をしていたよ。最終的にゲストで友川さん出てたよ。
俺は最初に動画貼った「生きてるって言ってみろ」聴いて衝撃受けて好きになったんだけど、探してももう動画なくなっちゃってたから紹介出来ないのが残念だけど、テレビ神奈川で昔、大宮エリーさんが司会の歌番組があって、その番組にゲストで出た友川さんの姿をみてほんっとーに好きになっちゃったんだ。
友川さん、はじめは「どうも友川ですぅ。」みたいな、低姿勢で紳士なおじさんだなぁと思って観てたんだけど、酒飲みながら喋ってて、酔ってきたのか、どんどんどんどん大宮エリーさんの発言に噛み付くようになって、最終的に「てめえオモテ出ろ!」とかいって大喧嘩して、そのまま番組が終わっちゃったんだ。大爆笑したよ。
あとね、友川さんはものスッゴいギャンブル好きで有名で、俺が観に行ったライブのMCもずっと競輪と政治の話をしてたよ。
競輪への情熱を歌った超名曲があるから、聴いてほしいです。多分一回大勝ちしたのが嬉しくて作ったのかなあ。
俺も最近名前も知らない爺さんに競馬行こうって誘われるんだよなぁ。行ってみようかなぁ。
「夢ふたたび教えてくれたのはディランでもスプリングスティーンでもなく朝もやを突いて走る滝沢正光。走ることでしかそがれていかないものの沢山あることを知っている。滝沢正光様が走っている。あこがれゆく理由がそこかしこにある。」
なんてカッコいい詩だ。これ、歌い終わったあとにコメンテーターとして出てくる南こうせつさんが、はっきりいって俺にはマヌケにみえるよ。
なにかに夢中になることは、カッコいい。立派じゃなくても、カッコいいんだ。
東京に出て来たとき、友川カズキさんや、友部正人さん、高田渡さんとか日本のフォークばっか聴いてて、はじめに住んだ部屋も4畳半の和室で、裸電球だしエアコンないし、窓締めてんのに部屋に蝉が入ってくるし、部屋に入って来た蝉が熱を帯びた裸電球にぶつかって死ぬし、神田川が近くを流れてたりして、なんだか時代錯誤な野郎だなぁと我ながら思って生きてたよ。
友達もいなくて金もないし非常につらい時期に聴いてたから、聴くとあの頃思い出すなあ。つらかったけど、今思い出すとちょっと笑えるバカみたいな思い出だ。
東京出て来たはいいけど、全く無名だし、有名になる気配もないし、対バンした人たちとか観に来てる人も自分自身も、全員死ねとか思ってたから、そりゃ友達なんか出来るわけないよなぁ。シンプルに嫌なヤツだし、自らすすんで嫌なヤツだと思われようとしてたもん。
認められないからって、すぐ喧嘩してさあ。バカじゃないの。全員巻き添えにして自爆してやるとか、テロリストみたいな気持ちで支配されてたよ。いい迷惑だよ、だせー。
だけど、あのころ心に抱えてた孤独や苛立ちは、今の俺の財産だ。孤独や苛立ちのなかから、素敵だと思えるうたがたくさん出来た。
そういう時代をちょっと思い出させるうた、友川カズキさん。聴くと背筋がピン!となります。
あの、友川さんの歌に興味もってくれたら、まぁ何聴いてもかっこいいと思うからなんでもいいけど、個人的にはセカンドアルバム『肉声』ってアルバムか、ライヴアルバムの『犬 -秋田コンサートライブ』ってアルバムが最高に狂ってて好きです。ベスト盤とかでもいいです。
あと、わりと最近でた自伝を読めば友川さんの面白い人生がわかるから、良かったら読んでみて下さい。
どうかな?友川さん。スゴいカッコいいでしょう?
じゃあ、こんなもんでいいかね。
ライブ本数減らしてるけど、一生懸命新曲を作ってるから、ライブに来て下さい。
いつもありがとうなくそコラム読者!
もうすぐ秋だもんな、いつまでも調子こいてらんないよな!
我々の人民服、ヒートテック着だしたらもう今度の夏まで背中丸めて大人しくしような!
じゃあのー。

10月12日(金)
下北沢BASEMENT BAR
hotspring/がらくたロボット/錯乱前戦
一般:2,000円(1ドリンク別)
発売中(LivePocket)
イベント詳細:Rock is LIVE 5