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Rock is(ロックイズ)

カタヤマヒロキが「食」と「ロック」を綴る異色コラム

カタヤマヒロキの「食べロック」

2019/3/8

第11回:「ピッツァ オブ デス」

ピザピザピザピザピザ
ピザピザピザピザピザ……

冒頭からピザピザと10回クイズよろしく呻いてるのは気がふれた訳ではない。

このコラムを書いている今はどうしようもない深夜なのだが、どうしようもなくピザが食べたいのだ。

ピザを食べたい気持ちはいきなりくる。

思いがけず不意打ちでくる。

ナポリの血が騒ぎ出したので今月はピザについて書いてみようと思う。

ピザ嫌いな人って、今まで会ったことありますか?

いないよね。

小さな頃からピザは好きだった。

と言っても、定番の宅配ピザ。

地元にしかないチェーン店だったが、ピザーラやドミノピザと同じような店。

味付けは、今考えると、やはり九州特有の甘めだった気がする。

話は逸れるが、九州、特に大分は本当になんでも味付けが甘い。醤油などが甘いから必然的にそうなるのだ。これについてはまた改めて書く必要がある。

今日はピザについて。

あの宅配ピザの特別感……。

期待を裏切らない安定の旨さ。

濃い味のオンパレード、なんといってもジャンクな魅力。

いかにもカロリーを摂取している!といった背徳感……。

ワンハンドで食べられる気取らなさ。

以上はアナタにもわかってもらえる宅配ピザの魅力だと思うのだが、どうだろうか?

そして、ピザとはロックの魅力的な部分と相似している食べ物だと思う。

きっとその2つの「格好良さ」みたいなものを紐解いていくと、わりと近いところに生息しているはずだ。

ラモーンズだって、レミーだって、ロックアイコンにはピザが似合う。

ロックとピザは相性がいい。

そして、ピザとビールも相性がいい。

コーラもいいけど……

やっぱりビールだよね。

チーズたっぷり濃い味のピザを麦酒で流し込む行為。得もいえぬ快感、底知れぬ幸福感。

ピザと麦酒は、名相棒だと思う。
そして、その影には葡萄酒も控えている。

そんなピザだが、東京へやってくる前はほとんど宅配ピザしか食べたことがなかった。

ピッツェリアという存在も知らなかったんだ……。だって田舎にはそんなシャレたトコないんだもん。

東京へ来てピッツェリアへ連れて行ってもらう機会があり、その旨さは衝撃だった。

窯で焼きたての香ばしくて水々しいピッツァ。

初体験の旨さに度肝を抜かれた。

オーソドックスな宅配ピザは間違いなく旨い。あのジャンク感は無性に食べたくなる。

だが、また少し住み分けが違った食べ物として専門店でのピッツァは旨い。そんな偉そうに語れるほど経験はないが、奥が深いのだと思う。

 

そんなピッツェリアで感動した店が永福町にある。

「マッシモッタヴィオ」というマッシモさんという職人が焼くピッツェリア。

外観からも本場ナポリを感じられる、気取らずに本格ナポリピッツァを楽しめる有名店なのだ。

カタヤマヒロキの「食べロック」

ここはなんと言ってもピッツァの旨さ。

一枚が結構ボリューミーなサイズなので、できれば少人数より大人数で行きたいお店。お祝い事などにもオススメだ。

店の雰囲気も気取らず、かつ上品でステキ。

 

順番を飛ばすが、まずはメインから見ていただきたい。

カタヤマヒロキの「食べロック」
「マルゲリータ コン ブファラ」2,250円

バジリコ、パルミジャーノ、そして水牛のモッツァレラチーズ。

この水牛のモッツァレラチーズがミルクの味が強くしっとりなめらか。

塩分も控えめだが、しっかりとした味わい。

カタヤマヒロキの「食べロック」
「マルゲリータ コンルーコラ」1,850円

王道マルゲリータにルッコラの香りが特徴的なトマトソースベースな一枚。

ピッツァの水々しさと香ばしさ。

実際、口に入れると『じゅるっ』という擬音が一番近い、そのくらい水々しい。

カタヤマヒロキの「食べロック」
「クアトロフォルマッジ 」2,280円

モッツァレラ、ゴルゴンゾーラ、タレッジョ、パルミジャーノからなる、チーズベースの濃厚な味わいの一枚。

チーズと蜂蜜、最高のマリアージュ。

 

メニューにはパスタやサイドメニューも豊富。

以前、食べたパスタは…

カタヤマヒロキの「食べロック」
「リングイネ ボンゴレ ビアンコ」1,380円

リングイネの食感が楽しく、かなり美味しいのだが、どうしてもここではピッツァでお腹を膨れさせたいという気持ちが湧き上がってくる。

前菜や一品料理もレベルは高いに違いないのだが、やはりピッツァでお腹の容量を100%にしたい。

だが、これはスゴカッタ。

カタヤマヒロキの「食べロック」
「自家燻製の温かいモッツァレラチーズ」1,480円

温かいチーズがとろけていて、ひと口食べるとチーズの酸味と燻製の香りが口いっぱいに広がる。

量は少なめ、バゲットももう少し欲しいところだが、たったひと口でもこのお店のクオリティの高さにうなずける一品。

 

と、今月の食べロックはピザ、ピッツァについて駄文を書き散らしたが、いかがだっただろうか。

こんなに偉そうに書いてはいるが、まだまだピッツァぺーぺーのアタクシの旅ははじまったばかりなのであった。

さて、とにかくコンビニに冷凍ピザでも買いに行くかっ。

 

Ace Of Spades/Motörhead


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