カタヤマヒロキの「食べロック」
第17回:「さあ 逃げよう この世は残酷だから」
居酒屋にはじめて行ったのはいつだっただろうか。
そして居酒屋に頻繁に行くようになり、色々な経験を居酒屋でしてきた。
嬉しいことがあった日、
悲しいことがあった日、
なんでもない日。
とにかく俺たちは居酒屋にいた。
はじめて居酒屋へ行った日のことはよく覚えてないが、バンドの先輩に連れて行ってもらい、居酒屋に行きはじめたと思う。
はじめの頃はビールも飲めず、梅酒をよく飲んでいた。そんな頃があった。
「カタヤマも梅酒ばっかりだったのにビールが飲めるようになったんだな~!」
いつの日かそう言われた時は、なんとなく嬉しかったのを覚えている。
地元でパンクの先輩たちとはじめて対バンしたとき。
打ち上げ会場である居酒屋に先に自分たちが着いて、何気なく座敷に座っていると、先輩たちがやってきて、怒られたことがある。
「上座と下座というのがあって、若手は下座に座らなきゃいけないんだぞ! 覚えとけ!」
モヒカンで鋲ジャンの人がすごい正論で怒った。
先生が教えてくれた分数はうろ覚えだけど、
このことは今でもよく覚えている。
そんな、居酒屋が大好きだ。
今月に出会った居酒屋は台東区鳥越にある。
「居酒屋 まめぞ」
孤独のグルメで井之頭五郎さんが訪れたり、アド街で紹介されたり、メディア露出も多いお店だ。
台東区鳥越のおかず横丁という商店街の中にあり、こぢんまりとしてるが予約をしないと入れない人気店。
ここのカツサンドが絶品らしく、予約をして行ってきた。
予約時刻の18時に店内へ入ると、お母さんが小気味良く席へ案内してくれ、続々とお客さんがやってきてあっという間に満席。
その後もひっきりなしに人がやって来ていた。
まずはビールで乾杯してお通しの刺身をいただき、「せんちゃんサラダ」。
キャベツの千切りが高く盛られており、粉チーズと濃厚なシーザードレッシングをかけて頂く。
シンプルながらもチーズの風味が効いており、美味しい。
お次は、「アジフライ」
生でもいける新鮮なアジを使ったアジフライは、脂が乗っており、ふわっふわの食感。
自家製のソースが絶品。
「厚切り炙りベーコン」
味が濃く、ビールとの相性は言うまでもなく抜群。
「唐揚げ」
「にぎす干し」と「干しホタルイカ」
そして、お目当ての「名物カツサンド」
ふわっ……サクッ……
『う・うー・まー・いー・ぞぉぉぉぉ!!!』
自分の中の味皇様が口から光線を出した。
(ミスター味っ子)
「明太クリームパスタ」
五郎さんと同じく箸で食べる。
「ハモンセラーノ」
〆に「そうめん」
その他にも本能の赴くままに食べまくって、飲みまくった。
総じて、ここのお店は特別なことをしている訳ではない。
ただ、一品一品のクオリティが異常に高いのだ。
ご主人の「料理のうまさ」が端々に感じられる味だった。
舌が良くて、色々と美味しいものを知ってる人が作る料理だと感じた。
和食も洋食も中華も、
ごっちゃ混ぜた居酒屋が好きだ。
誰かの家で気の許せる人たちと好きなものを好きなだけ食べてるような、そんな気持ちになって日々の疲れが少しだけ、ほぐれる。
居酒屋とはひとつの逃げ場であり、
そう言った点ではライブハウスとも似てるよなあ、と思うのだ。
Dudes INFO
10月27日(日)高円寺一生青春音楽祭「ボイドリ2019」
会場:KOENJI HIGH/Showboat/JIROKICHI/CLUB RooTs/pundit’
OPEN 11:00/START 12:00
前売 3,500円/当日 4,000円(ドリンク別)
チケット:イープラス 3,500円
https://eplus.jp/sf/detail/3068780001-P0030001
Dudesオフィシャルサイト:http://www.dudesweb.net
Lüstzöe INFO
4th single「WÖRLDS END LÖST GIRLFRIEND」
1,000円(税込)
4th single & mv dvd「WÖRLDS END LÖST GIRLFRIEND」
1,600円(税込)
cd single
1 : WÖRLDS END LÖST GIRLFRIEND
2 : UNTITLED [ver.01 未完成]
販売サイト:https://mayhem.buyshop.jp
2019年12月6日(金)渋谷VUENOS
「Lüstzöe ONE-MAN GIG “この夜は燃やされる”」
OPEN 18:00/START 18:30
前売 4,000円/当日 4,500円(1ドリンク別)
picture ticket:https://mayhem.buyshop.jp/items/22926038