カタヤマヒロキが「食」と「ロック」を綴る異色コラム

魚が食えない。

魚が嫌いなわけではない。

むしろ、大好きだ。

ただ、上京してきて東京で暮らしていると、魚を食べる機会がものすごく減った、ということに気が付いた。

自炊をしていて、魚を焼こうと思っても下処理だったり魚焼きグリルの後片付けが……
と躊躇してしまう。

もちろん、外食でお刺身だったり、焼き魚定食を食べたりするのだが、いかんせんわんぱくな我々は「焼き魚定食」と「ミックスグリル」が並んでいると後者を選んでしまうことが多い。

そう、我々上京チーム、東京サバイバーは魚を食べる機会がめっぽう減るのだ。

 

そんな時に、近くに「丼丸」があった。

「丼丸」という看板、自宅や会社の近くで見かけたことがある方も多いのではないだろうか？

丼丸とは豊富な種類の海鮮丼が、一律500円（税抜）で食べられる海鮮丼の専門店で、全国に400店舗以上も存在している。

丼丸は一般的なフランチャイズとは異なる特殊な業態であり、メニューの種類も店によって全然違い、とにかく自由度が高いらしい。

なんとなく存在は知っていたが、食べたことがなかったので、ふとした時にテイクアウトしてみたのが丼丸との出会いだった。

540円のうおがし丼。

まぐろ、ネギトロ、イカ、うに、いくら。

「ワンコインの海鮮丼とは……」

そう思いながらも食べてみたら、満たされていなかった魚欲がみるみるうちに満たされていった。

サイズもちょうど良く、昼ご飯で食べるならベストな量だった。（大盛りもできます）

それからというもの昼ご飯で悩むと、

「あ、今日丼丸にしちゃおう……」

という選択肢ができたのだ。

 

そんな丼丸の魅力のひとつであるメニューの多さ。

いつも迷ってしまう。

 

店舗によってメニューは違うのだが、よく利用する店舗では、こってりいきたい時は北海丼。

いくら、うに、生海老、かにみそ、カニほぐし、とびっこ。

こちらも、もちろん540円。

北の風がさわやかに吹いてくる。

類似した丼でオホーツク丼なるものもあった。

「いい！」

いくら、うに、サーモン、数の子、カニほぐし、とびっこ。

 

そのメニューの多さから、日替わり丼や、おまかせなんかも存在しており、塩だれベースの丼に当たったりとバラエティに富んでいる。

 

「今日は海鮮を食べるぞ！」

そう意気込んだ時ではなくても、いつもの昼ご飯に現れた丼丸という選択肢。

 

魚がなかなか摂れない我々の味方、丼丸。

ワンコインの魅力。

これからも愛し続けたいと思う。

 

『なるべく小さな幸せと

なるべく小さな不幸せ

なるべく いっぱい集めよう

そんな気持ち わかるでしょう』

 

わかるっす！！ ヒロトさあん！！

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