但野正和が「闘う男」をテーマに綴る月イチ連載コラム

但野正和の「闘いはワンルームで」

2018/1/24

第6回:背中の傷が物語る。カリスマ葛西純

「命を懸けてる」なんて言葉はとても簡単で。一生懸命に取り組んでることに対しては、とりあえず使ってしまいがちだ。
われわれバンドマンだって、どれほど音楽に真剣に向き合ってるかを伝えるために。…例えば合コン会場で「音楽に命かけてるからさ…」なんて言っとけば、言い方やツラ構え、実績にもよるが、なんとなく重みを出せるような…。そう信じて「命懸け党」の私たちはこの言葉を使う。

命を懸けて歌ってる。命を懸けて踊ってる。命を懸けて絵を描いてる。などなど。

ただ、命懸けでやってはいても、実際に歌いながら死を感じることなんてない。いや、ないこともないんだが、(薄くなる酸素×合わない焦点×逆光の照明×スパーク=視界が真っ白 など)
ただ観ている人からしたら、まさか目の前で歌ってる奴がいきなり死ぬとは誰も思わない。
(あ、一度新宿ロフトでステージと客席の隙間に首から落ちた時は死んだと思った)。

よし、今回の本題へ。
そんなヌルすぎる命懸け界の中で。見つけてしまった。
命懸けすぎる漢を。
その方こそハードコアレスラーであり、デスマッチのカリスマ葛西純様である。

私が初めて観たのは、水曜日のダウンタウンの「ツッコミ 強ければ強いほど面白い説」での出演回。(バラエティ番組大好きー!)
椅子や脚立で相手をブン殴ったり、鉄骨によじ登り最上段からダイブをかますなど、観覧者をガンガンにひかせていた。

私は流血や痛そうなのが苦手で、格闘技全般は避けてきた弱小男子なので、(と言いつつプライドの桜庭が好きだったことはあった)
これを観たときも思わず手で顔を覆いながら、指の間からその生き様をチラ見していた程度だったのだが。何故かたまに彼のことを思い出すことがあった。

目を背けずに、もう一度彼の闘いと向き合いたいと思ったのは。彼のツイッターが原因である。
どういうことかは一度実際にツイッターを見ていただきたいのだが。
まず現在のアイコンが、奥様と二人の子供と写っている画像だ。彼は家族を愛している。
長男のことをハッピーボーイ君と呼び、結構な頻度で写真を投稿している。写真を見過ぎて、私は街でハッピーボーイ君を見かけても気付く自信がある。
常に死と隣り合わせなクレイジーすぎる闘いに対しての、この温かさがとても魅力的である。
私も生で観戦したことはないので、動画サイトで違法かどうかも分からない動画を観てばかりいるのだが。その中でバルコニーダイブ集というのがある。
「死んでしまうんじゃないか…」というギリギリの行為に、とんでもない生のエネルギーを感じずにはいられない。
観ているだけでも怖い。彼は怖さを感じないのか!?
と思えばツイッターには、

【「怖い」と思う前に飛ぶ!!これに尽きる!!あとは観客の歓声がオレっちの背中を押してくれるのさ。】
(※葛西純様の固定ツイートから引用)

 

ああああ!
この垣間見える人間味が好き!好きだー!!

もう文字数もとっくに超えてるんだけど。あとどうしても観てほしい動画があって、今すぐYouTubeで「Best Promo Package for a Wrestling Match Ever」というタイトルの動画を観てくれ(違法動画だったらどうしよう。DVD化してるなら買いますので許して)

 

但野正和「闘いはワンルームで」

心が壊れそうな際に私を救ったガンプラ(全てを放棄してガンプラを作るぐらいには頭がおかしくなっていた季節)


 

但野正和 NEW PROJECT「DOUBLE SIZE BEDROOM」
MV「まるくなった」