the twentiesタカイリョウの「頭を木刀でやられたのかもしれない」
第4回:「コンビニ」
朝7時。大阪からの朝帰り、体調を崩しそうな気配を感じたのでギターや荷物を置いて早々に近所のコンビニへ栄養ドリンクを買いに行った。
病いは気から。という言葉を産まれる前から信じてるタカイは、栄養ドリンクも同じように、“栄養のドリンク”なのだから飲んでおけば間違いない。と週に100000本は飲んでいる。
いつもの様に158円の栄養ドリンクをレジに持って行こうとした。が、なんだか地面が揺れる。これはやはりよくない。
今日はもっと良い栄養を取ろうと、箱に包まれた栄養ドリンクをレジへ持っていった。
「ピッ」
店「1058円です。」
店「……。」
店「体調悪いんですか?」
話しかけてきた。
タカイもこの人の事は知っている。
コンビニの天井スピーカーから垂れ流れる自社商品コマーシャルの女性の声とそっくりなので、実はこの人が言ってるんじゃないか。といつも思うくらいには声のよく通る店員だ。
レジを打ちながらお客さんともよく会話してるので、たまにいる名物店員の初級編みたいな人でもある。
タ「はい。」
店「顔色がいつもより悪いので気になりましたお大事になされて下さい。」
???
いつもより?
まったく会話する気もなく「ありがとうございます。」と言って店を出る体勢を取っていたがその言葉に引っかかる。
タ「顔色悪いですか?」
店「ええ、いつもより悪く感じます。効くといいですね!」
タ「普段も良くないですか?」
店「はい良いとは思ってませんでしたよ。wwww(突然の爆笑)」
店「でも今日は一段と顔色悪いです。お大事にされて下さいね。いつもありがとうございます!」
ここのコンビニでおれは 顔色の悪い客 として認知されていたのか。きっと店に入るなりスタッフ同士で
「あいつ今日も栄養ドリンク買ってるよwww」
「顔色悪いもんねwwwww」
とか言われてたんだな……。
勝手な妄想は膨らみ、家までの帰り道 Googleマップで「コンビニ」と検索。
タカイは350m離れた所にあるファミマをヒットさせた。
後日、そこのコンビニ近くには交番があった。
350m離れた家までの帰り道、Googleマップを開き「コンビニ」を検索。
タカイは家から90mのセブンイレブンをヒットさせた。
ちなみにこのセブンイレブン、笑顔でホットコーヒーのカップを出してくれる心の通じ合ったおっさんもいたのだが(詳しくは私のTwitterで以前ツイートしてる)、
今はもう見かけないのでお引っ越しでもされたのでしょうか。肌寒くなったらまた会えますか。