今年のオハラ☆ブレイクについて
――今、ちょっと「オハラ☆ブレイク」の話が出たんですけども、今回3日間でやるということなんですよね?
単純に長くやりたいんですけど、ちょっと妥協しました。
――まずは3日からっていうことで。
美術作品を観るのに2日間ってちょっともの足りないかなと思って。で、3日にしたんです。
――中身のコンセプトは変わらないんですか?
変わらないですね。まあ、相変わらず、みなさんとても協力的で。ミュージシャンの人たちの特別な編成のライブをやったりしますね。今年は音楽部門だと、東京スカパラダイスオーケストラのアコースティック。あとはエレファントカシマシの宮本(浩次)さんの弾き語りとか。
――両方とも面白そうですね。
ええ、そうなんですよね。尾崎裕哉くんも出ますし。去年、すごくいい感触だったので、今年もやってもらうのは、演歌歌手の神野美香さんと古市コータローさんとクハラカズユキさんのユニットですね。それから伊坂幸太郎さんが書き下ろし小説の今年バージョンも書いてくださることになりました。伊坂さんの作品は去年と一昨年の2作品あるんですけど、それを2015年バージョンと2016年バージョンという形で演劇化します。ペテカンという劇団にやっていただくんですけど。他にもいろいろ考えています。
――もう少し定着すればいいですね。
そうですね。もうふた踏ん張りぐらいすれば定着するんじゃないかと思うんですけどね。
――今回、施設面で新しくするところはありますか?
今年はグランピングを取り入れることにしたんですよ。グラマラス・キャンピングっていう言葉の略称なんですけど(あらかじめ椅子やソファやベッドが設置してあるテントで楽しむキャンプスタイル)。10張ぐらい建てたいな、と思ってて。グランピングの価格はちょっと高いですけど。
――菅さん自身は今後「オハラ☆ブレイク」をどういうふうにして行きたいというのはあるんですか?
やりたいことが2つあって。ひとつはロック・フェスにあんまり興味がない人たちも、ロケーションとか食べ物とかを楽しみにして、観光気分で来てくれるようなものを作りたいっていうのと、ずっとコンサートを主体にしてやってきたので、音楽以外のジャンルのたくさんの人たちにお願いをしながら、文化祭みたいなことをやりたいですね。あとは町の人たちと一緒にお祭りを作ることで、あの周辺で頑張っている人たちの意識が上がっていくようになって、そのうち、あそこで暮らしている人たちだけで取り仕切るようなところまで持って行きたいな、と思っています。
――そうなるといいですね。その手応えはありますか?
うん、ありますね。飲食を開拓してくださった猪苗代食堂っていう食堂の運営母体が、猪苗代研究所という屋号に決まって。それが法人化されたんですよね。それで「オハラ☆ブレイク」だけじゃなくて、1年を通して、いわゆる、文化活性をする団体になったっていうのは大きな一歩かなと思いますね。
(インタビュー・構成:森内淳/DONUT)
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インタビュー
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- 5.今年のオハラ☆ブレイクについて
ARABAKI ROCK FEST.17
- 2017年4月29日(土・祝) 30日(日) ※雨天決行
- みちのく公園北地区エコキャンプみちのく(宮城県柴田郡川崎町)
- 出演者・タイムテーブルは公式サイトまで:http://arabaki.com/
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