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Rock is(ロックイズ)

THE BOHEMIANS

ザ・ボヘミアンズ

THE BOHEMIANS

Rock is LIVE

2016.5.26 at 渋谷Milkyway

Rock is LIVE

「Rock is LIVE」最強のTHE BOHEMIANS完成前夜の記録

「太陽ロールバンド」「ダーティーリバティーベイビープリーズ」「THE ROBELETS」の3曲を収録

5月26日に行われたRock is LIVEのトリはTHE BOHEMIANS。このイベントに誘ったときに、THE BOHEMIANSは二つ返事でOKをくれた。紆余曲折あり、イベントは山﨑彩音がオープニングアクトを25分間つとめ、the twentiesとTHE BOHEMIANSがそれぞれ50分のステージをやることになった。もう1バンド、無理にでも入れることもできたが、途中で考えを変えた。THE BOHEMIANSとthe twentiesにたっぷり演奏してもらうことにした。とくにTHE BOHEMIANSにはそれがふさわしいと思った。なぜなら彼らは、ひとつの壁を突破しステップアップしようとしていたからだ。

5月1日、筆者は高円寺HIGHでイベント「THE BOHEMIANS VS THE BOHEMIANS」を観た。この日、対バンイベントになるはずだったが、対バン相手を上手くブッキングできず、苦肉の策として「THE BOHEMIANS VS THE BOHEMIANS」をやることになった。この日、彼らは、前半で過去のTHE BOHEMIANSを、後半で現在のTHE BOHEMIANSを披露。どっちが良かったか(勝ったか)お客さんにジャッジしてもらうという企画だ。筆者はそのイベントで過去のTHE BOHEMIANSを初めて観た。最初の音が鳴った瞬間にぶっ飛んだ。初期衝動にまみれたロックンロールをただただ叩きつけるTHE BOHEMIANSはひたすら凄まじかった。平田ぱんだ(vo)は尻尾をつけて登場した。まるで動物的な欲求のままパフォーマンスを繰り広げているかのようだった。彼らのパフォーマンスに、完全に打ちのめされた。後半のTHE BOHEMIANSのパフォーマンスは違う意味でパーフェクトだった。ポップな曲をも完璧にコントロールする彼らは、お茶の間に打って出ても十分通用する力を持っている。まさにエンタテインメントの極み。これはこれで素晴らしいパフォーマンスだ。THE BOHEMIANSとTHE BOHEMIANS、甲乙つけがたい。自分ならどちらに投票するだろう? と頭を悩ませていたのだが、ふと思った。なんで2つの要素を混ぜないのだ? なんでヴァーサス(VS)なのだ? 2つの要素を合体させたら最強のTHE BOHEMIANSになるのでは? 一方を殺す理由なんてどこにもない。オーディエンスもまったく同じことを考えていた。「THE BOHEMIANS VS THE BOHEMIANS」の人気投票はなんと同票だった。

そして5月26日、ぼくたちは最強のTHE BOHEMIANSを目撃することになった。渋谷ミルキーウェイに登場したTHE BOHEMIANSは完全にバージョンアップしていた。今まで観たTHE BOHEMIANSのパフォーマンスの遥か上回っていた。まったく新しい体験だ。5月1日から1か月も経っていないのに、THE BOHEMIANSは飛躍的に進化していた。成長過程にあるバンドの吸収力は半端ない。これでもまだ完成形ではないように思う。THE BOHEMIANSはまだまだ先に行ける。7月から8月にかけて東名阪で行われる「SUPER SUMMER FIRE ATOMIC BOHEMIANS SHOW 2016 東名阪編」はもっと凄いTHE BOHEMIANSがステージに立つと思う。最終日の8月7日、下北沢シェルターでのライブはワンマンだ。きっとそこで最強のTHE BOHEMIANSは完成するのだろう。Rock is LIVEでの「THE BOHEMIANS完成前夜」のパフォーマンスを脳裏に焼き付けてほしい。(森内淳/DONUT)

セットリスト

  • 1.MONO
  • 2.夢と理想のフェスティバル
  • 3.SHOPPING
  • 4.シーナ・イズ・ア・シーナ
  • 5.太陽ロールバンド ※収録曲
  • 6.私の家
  • 7.恋の8cmシングル
  • 8.male bee, on a sunny day. well well well well!
  • 9.ダーティーリバティーベイビープリーズ ※収録曲
  • 10.so happy go lucky!
  • 11.That is Rock & Roll
  • 12.bohemian boy

EN

  • 13.明るい村
  • 14.THE ROBELETS ※収録曲
  • 15.火の玉ロック

映像:三橋晃太

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INFORMATION

ALBUM『brother, you have to wait』

DELICIOUS LABEL 2015年8月19日リリース

収録曲:male bee, on a sunny day. well well well well!/sunday free irony man/a cinematic guy/hello, tender 0 year/so happy go lucky !/tom the new old/クーソーサーカス/I don’t wanna be your man/ひとりぼっちのあいさつ/bohemian boy 全10曲

THE BOHEMIANS『male bee, on a sunny day. well well well well!』

PROFILE

THE BOHEMIANS

THE BOHEMIANS (ザ・ボヘミアンズ)/2005年、平田ぱんだ(Vo)とビートりょう(G)が山形県山形市で結成したロックンロール・バンド。2006年に本間ドミノ(K)加入。2007年、東京へ進出し、星川ドントレットミーダウン(B)、千葉オライリー(Ds)が加入(2008年脱退。2010年に再加入)。2010年5月アルバム『I WAS JAPANESE KINKS』発表。2011年8月アルバム『憧れられたい』でメジャーデビュー。2014年、DELICIOUS LABELに移籍。8月にアルバム『BUM』をリリース。2015年8月アルバム『brother, you have to wait』をリリース。メンバーは、平田ぱんだ(Vo)、ビートりょう(G)、本間ドミノ(K)、星川ドントレットミーダウン(B)、千葉オライリー(Ds)の5人。

THE BOHEMIANS(ザ・ボヘミアンズ)公式サイト

取材・テキスト:DONUT(秋元美乃/森内淳)