「Rock is LIVE」最強のTHE BOHEMIANS完成前夜の記録
「太陽ロールバンド」「ダーティーリバティーベイビープリーズ」「THE ROBELETS」の3曲を収録
5月26日に行われたRock is LIVEのトリはTHE BOHEMIANS。このイベントに誘ったときに、THE BOHEMIANSは二つ返事でOKをくれた。紆余曲折あり、イベントは山﨑彩音がオープニングアクトを25分間つとめ、the twentiesとTHE BOHEMIANSがそれぞれ50分のステージをやることになった。もう1バンド、無理にでも入れることもできたが、途中で考えを変えた。THE BOHEMIANSとthe twentiesにたっぷり演奏してもらうことにした。とくにTHE BOHEMIANSにはそれがふさわしいと思った。なぜなら彼らは、ひとつの壁を突破しステップアップしようとしていたからだ。
5月1日、筆者は高円寺HIGHでイベント「THE BOHEMIANS VS THE BOHEMIANS」を観た。この日、対バンイベントになるはずだったが、対バン相手を上手くブッキングできず、苦肉の策として「THE BOHEMIANS VS THE BOHEMIANS」をやることになった。この日、彼らは、前半で過去のTHE BOHEMIANSを、後半で現在のTHE BOHEMIANSを披露。どっちが良かったか(勝ったか)お客さんにジャッジしてもらうという企画だ。筆者はそのイベントで過去のTHE BOHEMIANSを初めて観た。最初の音が鳴った瞬間にぶっ飛んだ。初期衝動にまみれたロックンロールをただただ叩きつけるTHE BOHEMIANSはひたすら凄まじかった。平田ぱんだ(vo)は尻尾をつけて登場した。まるで動物的な欲求のままパフォーマンスを繰り広げているかのようだった。彼らのパフォーマンスに、完全に打ちのめされた。後半のTHE BOHEMIANSのパフォーマンスは違う意味でパーフェクトだった。ポップな曲をも完璧にコントロールする彼らは、お茶の間に打って出ても十分通用する力を持っている。まさにエンタテインメントの極み。これはこれで素晴らしいパフォーマンスだ。THE BOHEMIANSとTHE BOHEMIANS、甲乙つけがたい。自分ならどちらに投票するだろう? と頭を悩ませていたのだが、ふと思った。なんで2つの要素を混ぜないのだ? なんでヴァーサス(VS)なのだ? 2つの要素を合体させたら最強のTHE BOHEMIANSになるのでは? 一方を殺す理由なんてどこにもない。オーディエンスもまったく同じことを考えていた。「THE BOHEMIANS VS THE BOHEMIANS」の人気投票はなんと同票だった。
そして5月26日、ぼくたちは最強のTHE BOHEMIANSを目撃することになった。渋谷ミルキーウェイに登場したTHE BOHEMIANSは完全にバージョンアップしていた。今まで観たTHE BOHEMIANSのパフォーマンスの遥か上回っていた。まったく新しい体験だ。5月1日から1か月も経っていないのに、THE BOHEMIANSは飛躍的に進化していた。成長過程にあるバンドの吸収力は半端ない。これでもまだ完成形ではないように思う。THE BOHEMIANSはまだまだ先に行ける。7月から8月にかけて東名阪で行われる「SUPER SUMMER FIRE ATOMIC BOHEMIANS SHOW 2016 東名阪編」はもっと凄いTHE BOHEMIANSがステージに立つと思う。最終日の8月7日、下北沢シェルターでのライブはワンマンだ。きっとそこで最強のTHE BOHEMIANSは完成するのだろう。Rock is LIVEでの「THE BOHEMIANS完成前夜」のパフォーマンスを脳裏に焼き付けてほしい。(森内淳/DONUT)
セットリスト
- 1.MONO
- 2.夢と理想のフェスティバル
- 3.SHOPPING
- 4.シーナ・イズ・ア・シーナ
- 5.太陽ロールバンド ※収録曲
- 6.私の家
- 7.恋の8cmシングル
- 8.male bee, on a sunny day. well well well well!
- 9.ダーティーリバティーベイビープリーズ ※収録曲
- 10.so happy go lucky!
- 11.That is Rock & Roll
- 12.bohemian boy
EN
- 13.明るい村
- 14.THE ROBELETS ※収録曲
- 15.火の玉ロック
映像:三橋晃太
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