the coopeez 藤本浩史の「フジロックへの道」
第2回:ロックンロールはセックスなのか?
先日、ひょんなきっかけで、ある人に占いをしてもらいました。
その人は、今は占いしてますが、以前は自分が非常に尊敬していたバンドをやっていた人で、自分が嫌になるくらいカッコいいバンドでした。
そんな経緯もあってか、自分にとってその人の言葉はとても威力があり、そしてとても解り易く。
自然体でいる事は、どんな狂ったものよりもヤバいと思わせてくれます、この人は。
その占いの結果は、驚く程自分の性質を見抜かれているようでした。
占い結果とそれを説明してくれる人の表現とが合わさった時、心にすっと染み込むものがありました。
それは、曲と表現する人との関係にそっくりで、バンドでライブする事そのものに感じました。
だから、その日は自分にとってとても大切な日になりました。
ありのままの自分を知る為の大きなきっかけ、もっと正確に言うと、本当は前から知っていた事に改めて気づかせてくれるきっかけになる日でした。
薄々気づいてるのと、はっきりと確信するのでは、その後の生き方がきっと大きく変わって来るんだなと。
だから何だかワクワクしました。もっと良い曲が作れるのではないかと。
曲にもバンドにもライブにも、生き方が大きく反映されると思っている自分には、自分という存在が以前より明確になったのはとても大きかったです。
きっと10年前なら受け入れられなかったであろう現実も、不思議とすんなりと認めれました。
少しは成長したのかも知れません。
自分や自分の曲がロックかどうかなどに興味はなく、知りもしない。
ただ、少し不自然だった自分をもっと自然にする事、やりたいのはそこで。
その先に周りが僕にロックなるものを感じるならば、それも受け入れます。
昔作った曲に、「素直ほど恐いものはない、素直ほど強いものはない」という歌詞があった事を思い出しました。
LIVE INFO
SuiseiNoboAz & IRIKO & the coopeez pre.『日本荒地計画』
6月22日(金)渋谷 Lush
8月4日(土)京都 MOJO
OTHER LIVE
6月15日(金)京都伏見 明るいカフェバー ※藤本ソロ
6月29日(金)愛知 K.Dハポン
7月1日(日)香川 TOONICE
8月23日(木)新宿 redcloth
PROFILE
the coopeez(ザ・クーピーズ)/メンバーは藤本浩史(vo,gt)小川宏実(gt)山本聡(ba)森田夏音(dr)。2年ぶりとなる4thアルバム『appearltime』を17年8月にリリース。近年はライブハウス以外にも活動の場を増やし、イラストレーターとして藤本の個展を開催、京都の映画館・京都みなみ会館でのライブイベント「キネマBANPAKU」、神戸 旧グッゲンハイム邸にて藤本の個展を伴うアコースティックイベント「the coopeez藤本の故郷に錦」なども開催している。京都を拠点に活動しているロック・バンド。http://coopeez.net