音楽・ロックンロールのWEBマガジン
Rock is(ロックイズ)

THE BOHEMIANSの平田ぱんだがロックンロールのレコードを紹介するコーナーです。

平田ぱんだのロックンロールの話

2016/12/28

第6話:ザ・ビートルズのファーストアルバム「プリーズプリーズミー」の話後編だぁぁぁっ!

おらおらおらおらー!

ロックンロールの話をするどー!

もちろん元気に。

現金にでもいいぞー!

ロックンロールはモンキービジネスだからな。

現金くらいがちょうどE!

 

つーことで第6回となるロックンロールの話はなんと!

ビートルズのファーストアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』の話、後編だぁぁぁっ!

この連載はじまって以来の前後編という試み!

ビートルズのファーストの話をするのにむしろ前後編にならない方がおかしい!

そうだろう!?

つーことで、後編!

ここからはレコード的に裏返してB面の話だ。
その体ですすめよう。

 

まずB面1曲目は「ラヴ・ミー・ドゥ」!

全然好きじゃない、って書くほど好きじゃないわけじゃないんだけど、これがあのビートルズのデビュー曲だってことに不満がある!

なんでこれだったの?ってビートルズ好きになればなるほど思う。

でも理由は単純に他になかったって話なんだろうな。

僕がジョージ・マーティンだったら絶対「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」をデビュー曲に選ぶけど、当時はロックンロールなんかもう流行りが終わりきってて、今一番ダサイ! くらいだったっぽいから「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」みたいなロックンロール・ナンバー! みたいなのはピンとこなかったのかもわからんね。

もうそういう時代だったんだと思うしかないよね。

「デビュー曲はオリジナルでいきたい」ってビートルズの提案に対して、ジョージ・マーティンがピンときたナンバーがこの「ラヴ・ミー・ドゥ」とそのB面の「P.S. アイ・ラヴ・ユー」と「プリーズ・プリーズ・ミー」のB面に収録されることになる「アスク・ミー・ホワイ」とあとなんかだけだったって話らしいから、本当になかったんだろうね、当時の時代にあったA面ナンバーが、ビートルズにはまだ。

実際「ラヴ・ミー・ドゥ」は全英チャート最高17位という微妙な結果だったみたいだしね。

この曲って現代のロック耳で聴くとビートルズ・ナンバーの中で下から数えた方がいいくらいの良さなんだけど、デビュー曲だからっつってけっこう公式ベスト系で1曲目に収録されてるのが、また嫌だ。

僕がはじめて盤で聴いたビートルズって親が「くだらない音楽ばっかり聴いてないで、こういう素晴らしいのも聴きなさい」みたいな謎のおせっかいで買い与えられた通称赤盤なんだけどさ、しぶしぶ聴いてみて全くピンとこなかったんだけど、それって100%、1曲目が「ラヴ・ミー・ドゥ」なせいだよね、今にして思えば。

1曲目って超重要じゃん。1曲目でピンとこなかったら、その後の曲がどんなによくても右から左だよ、元々興味がない限りはさ。

そんなビートルズへの不満その2である「ラヴ・ミー・ドゥ」ですが、このアルバムに収録されてるバージョンはリンゴが叩いてないバージョンでいいのかな?

ビートルズのデビューシングル初回プレス盤の「ラヴ・ミー・ドゥ」でドラムを叩いてるのリンゴだけど、バンドに入りたてのリンゴのプレイに不安だっつー理由でアンディ・ホワイトっていうプロのドラマーでレコーディングし直したみたい。

ここでビートルズ七不思議が生まれるんだけど、そんなことするんだったらデビュー直前にクビにされたドラマー、ピート・ベストのそれは一体なんだったの?って話だよね。

リンゴ・スターはあくまでもデビューのタイミングで急遽入れ替わった男なんだよね。

ハンブルグ巡業も地元で得た人気もピート・ベストと共になし得たものだったはずなのに、デビューのタイミングでクビにするって相当わけわかんないよね。

この「ラヴ・ミー・ドゥ」のアルバム・バージョンはアンディ・ホワイトが叩いたという事例を見ても、ピート・ベストのクビは技術の問題だけが理由じゃないってことはたしかだ。

多分、相当ピート・ベストはいけすかない奴だったんだろうな。

カオも中々ハンサムで、なんなら女の子たちからは一番人気くらいだったらしいし、家もドラム・セットを持ってるくらい金持ちだったみたいだし、全員マッシュルーム・カットの襟無しスーツという奇抜な格好で揃えて売りにいくぞ!っつってる中、無視して革ジャンにリーゼントをつらぬいてたらしいし。

まあ後から入った奴のくせに生意気だって感じがビートルズ内であったのかもしれん。

つーことで、なんか知らんけど先のこと考えていい機会だからクビにしようってなったんだと思う。

リンゴはリヴァプールでは、いくつものバンドを掛け持ちする売れっ子ドラマーだったらしいね。

そういうのはうまい下手だけでは成り立たないんだ。

いくらうまい奴でも嫌な野郎とは極力一緒にいたくないもんだ。

どうやらリンゴはすげえいい奴、というよりか、人を惹きつける才能がある男だったみたいだ。

アイドルだったってことだな!

ビートルズになるべくしてなった男だ。

わかんないけど、ピート・ベストがドラマーのままだったらビートルズは違うかったんじゃないかと思うんだ。

ピート・ベストのドラムってブート盤の表記が正しければ、聴いたことあるわけだけど、なんつーかよくも悪くもロックンロールだ。

その後のビートルズの音楽変換に対応できた気がなんかしない。

つーかしようとしなかったんじゃないか感がある。

いや、知らんけどピート・ベストのこと、ろくに。

リンゴは最初から含みがある気がする。

だってこのアルバムってよーするにドラムが代わってそんな経ってないうちに録ったアルバムなわけじゃん?

そう考えるとリンゴの対応力ってギンギンだよね。

リンゴのドラムはなんつーか、ポップだ。

ポップの定義は広いから、リンゴのドラムは広いってことだ。

ポップとは親しみでもあるからリンゴのドラムは親しみがあるってことだ。

ドラムの細かいニュアンスって絶対楽譜には乗らない要素らしいから、つまりリンゴの良さは学問じゃ解き明かせないってことだ!

やったぜ!

リンゴのドラムの、このなんともいえないポップさの謎をひとつ解き明かそうとするならば、リンゴが左利きだったってことがどうもでかいくさい。

左利きだけどなんか性格なのかなんなのか、こういうもんだって元々そんなに疑問もなくやってる感じでなのか知らんけど、とにかく右利きの人のセッティングのままでドラムを叩いてるんだ、リンゴは。

ロックンロールのドラムは右左逆だと、相当大変なはずだ。

エイトビートとか利き手でもハイハットを刻むのはそこそこ重労働っちゃ重労働だ。

リンゴはそこを利き手じゃない腕でビート刻んでんだ。

そら人間味が否応無しに出るってもんだよな。

少なくとも一生懸命感は絶対出る。

まあ意識してやった結果じゃないんだろうけど、なんかそういうとこもリンゴ・スターって感じがするよね。

左利きで右利き用のセットでプレイしてたからこその誰にも真似できない絶妙な奏法が確立されたってのも絶対あるだろうしね。

なんかどれもリンゴって感じがするもんね、ビートルズの録音物って、どれも。

独自フィーリング!

そもそもドラマーはバンド全体を見渡してそして見極めなきゃいけない根幹ポジションだ。

リンゴ・スターの加入ってのは絶対にビートルズの成功に欠かせない重要項目だったはずだ!

ファンだから絶対にそうだって信じてる!

そうじゃなくても絶対にそうだ!

いやそうに違いない! リンゴ・スター最高!

ただ、年とってからの、つまり現代のリンゴ・スターの、あのサングラス・キャラはなんなんだ?

あれ、マジで意味不明なんだけど、なんなの?

昔からそうだったんならわかるんだけど、なんである時期からサングラス・キャラなわけ?って思って「リンゴ サングラス」でとりあえず今ググってみたけどパッと見、別に答えになるような検索結果は出なかった。

気にしてんの俺だけ?

俺が悪いの?

なんなの?

くそー、リンゴ・スターめぇぇ!

あとでじっくり調べてやる!

愛すべき男、筆頭!

マチガイナイ!

んで、B面2曲目は「P.S. アイ・ラヴ・ユー」か。

ファーストシングル「ラヴ・ミー・ドゥ」のB面。ジャパニーズ的にいうとカップリング曲だな。

これも全然好きじゃない。

いや、好きは好きだけど、なんつーか普通。

全然どこもとんがってないって感じ。

この曲はポールをスターにして、残りのメンバーはバックバンド扱い計画の名残で、デビューシングル盤は両方ポール作のナンバーが選ばれたとかいう話もあるにはある。

まぁなんにせよポールの才能はまだ爆発していない感じがする。

つーよりも作詞作曲に関する才能が爆発するのってデビューしてからのものなんだ。

ビートルズの曲作りの才能の爆発は急遽わきでた人気とか、競い合いとかのメンバー間のあれやこれやとか、内なる衝動とは別のところからの後押しによるものだということは間違いないくさい。

ちなみにこの曲はバージョン違いがないのかなんなのか、アンディ・ホワイトがドラム叩いてるシングルバージョンをそのまま収録したみたい。

 

B面3曲目は「ベイビー・イッツ・ユー」か。

こうして1曲ずつ順に生真面目に追っていくスタイルって、この連載はじまって初じゃねえか?

まあビートルズのファーストアルバムの話だからな。

多少は長くならあな。

なんか気持ちテンション下がってきてるよね、この辺からなんか。

気のせい?

曲調によるものか?

序盤の爆発はすっかり鳴りを潜めているように聴こえる。この「ベイビー・イッツ・ユー」はまたシュレルズのカバー。でも今度はそこそこのヒット曲をとりあげているみたいだ。

バート・バカラック作のナンバーをビートルズがやっているのはこれが最初で最後かな? B面は「ラヴ・ミー・ドゥ」「P.S. アイ・ラヴ・ユー」とたるいの2曲連続きたあとだから、全然、盛り上がれない。

 

次いこ次。B面4曲目「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」。

これなんかわからんけど、ある時期、着メロにしてたわ。

着メロって現代のティーン層に通じるのだろうか?

通じなそー。

まあそんなことはおいといて、これはレノン=マッカートニーのオリジナルらしい。メインボーカルはここにきてついに登場、ジョージ!
ビートルズって一番下っ端のジョージ・ハリスンの成長記みたいな楽しみ方もあるよねー。

ラストアルバムの『アビイ・ロード』ではレノン=マッカートニーをおさえて「サムシング」と「ヒア・カムズ・ザ・サン」という2大主役ナンバーをぶっこんでるところとか、バンドストーリーとしてすごくくるものがあるよねー。

そしてジョージの曲はなぜか他のメンバーがプレイを頑張るっていうパターンがけっこーある気がする。まあそれはこのアルバムとは関係ない話。

ジョージはこの頃はまだまだただの年下ボーイ。

 

B面5曲目「蜜の味」。

全然好きじゃないっつーか、CDとかだったら超飛ばす。

ずっとそうしてきた。

レコードだと飛ばすのもめんどいから仕方なく聴くようになった。

でも何回聴いても全然好きじゃない。

こんなんロックバンドがやる曲じゃねえやいって感じ。

でもビートルズは下積み時代はもうどんなとこでも演奏したとからしくて、ロックンロール好きじゃない奴らでも楽しめるように試行錯誤して、いろんなカバーソングをやっていたらしい。

そういうロックとかリズム・アンド・ブルースとかと関係ないようなナンバーも無理矢理やってたからこそ、その後のビートルズの音楽の多様性につながってるとかなんとかいうけど、単純にロックンロール・バンドのファーストアルバムにこの曲は邪魔だよね。

ブートとかで聴けるビートルズのステージでのロックじゃない十八番カバーソングの「ベサメ・ムーチョ」だっけ? あれはもっと嫌いだから、あっちが入らなかっただけマシと思おうか。

これ、個人的な話だから好きな人はごめんなさいだけど、ここはロックンロールの話をする場所だから仕方がない。

このナンバーはこのアルバムで一番クソだ。

でもオリジナルの方を聴くと、全然いい感じなんだよなあ。

ロックンロール・バンドがやる曲じゃねえって話だな、つまるところが。

 

B面6曲目「ゼアズ・ア・プレイス」。

B面、全然よくねーわって思ってる中で、ここで少し息を吹き返す。

天才ソングライターコンビであり天才シンガーでもあるふたりの男、この声の呼吸! ビートルズは語ることは様々あれど最大の魅力はたったひとつ。

最高のシンガーがふたりいたってこと!

これだけは今まだどの歴代ロックンロール・バンドもビートルズを超えられないでいる最大の理由。

声ばっかりは努力で身に付くもんじゃないからね。

生まれ持った最高の声。さらに歌がうまいときた! そんなレアケースがふたり同じロックンロール・バンドにいるんだぜ? そら世界最強だわ。

「ゼアズ・ア・プレイス」はこのアルバムで最もふたりの声を堪能できるナンバーだ。

別に無茶苦茶好きなナンバーってわけじゃないけどジョンとポールがハモりまくってるってだけで、僕にはもう十分だよ。

ジョンとポールが一緒にロックンロール・バンドを組んでくれてよかったって心から思うよ。それは僕が死んだ後もずっと思われ続けることだろうな。

そーいえば最近のロックの奴の中で珍しく僕が好きなザ・レモン・ツイッグスって奴らが、この曲をふたりで弾き語りでやってるやつをYouTubeで見た。

やっぱロックはふたりの男だなって感じでよかった。

レモン・ツイッグスは今時の若いモンのくせにやたらナイスだから、本来ならここで紹介しちゃいたいんだけど、時系列ファーストアルバム縛りが発生しているこの場所では紹介するタイミングがあるかどうかはわからんな。

 

おっと、話がそれた。

今はビートルズのファーストアルバムの話!

つーことで次の曲でこのアルバムは終わる。

最後すごいことが起こるぞ!

ザ・ビートルズのファーストアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』そのラストナンバー!

「ツイスト・アンド・シャウト」!

これはすごいぞすごいぞすごいぞぉぉぉぉぉぉぉ!
ロックンロールだロックンロールだロックンロールだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
もう「BCDHJSBFJCDSHFかSHDFンSXじゃSHFGん日じゃDGSンJCHV堕GんSぁDHSJぁMんSFCあDJKんSHVぁDSKFかDHSXなりを潜めているアDSKMBJXFMアDSKJンCHBSXンCMSXCZ、DCGKJSXDHFLSKLザなDSKJCMBX亜ぢHVBンXDLSCMKZDHX‘VKSMHXDンVDSVCJDSVXJKDH‘FMVHDZJVDXZHJVXHDJHVJDKHBVCD,JFンKLSXGF粉会えHVY増えJRYZフィCDSVY路FGィれVFゥエリJFDFVDJMXCBンVHSDLCJXVンBJKDCンVK;GLS、BンDKVJM、BDJKJBンKJMンBJKンL;LMンLJM!!!!!!!!!!!!!!!!!!」って感じだ。

いうことなし!

語るのなんかむなしい!

ただ聴いて楽しむことだけが全て!

できるだけでかい音で、スピーカーで、空気鼓膜網膜脳みそ心臓と心をフルでゆらしてギンギンで聴くべき!

YouTubeとかで済ませないで欲しい。

このビートルズのファーストアルバムのラストソング「ツイスト・アンド・シャウト」にいえることはそこまで!

あとどうなるか決められるのはキミだけ!

あの日本を代表するロックンロール・バンドマン真島昌利氏は友人の家で聴いてしまったこの「ツイスト・アンド・シャウト」がきっかけとなってロックンロールにのめり込み、最終的にあんなかっこいい男になってしまったらしい。

これは『ロックンロールが降ってきた日』って本で読んだから、本当のことのはずだ。

どうだすごいだろう?

まあ、聴くことだ。

僕からいえることはそれまで。

じゃあな!

でも、それだけだと書いてる意味ないから仕方ないからなんか書くか。

うーんとね、この「ツイスト・アンド・シャウト」はあれだ、前の年くらいにアイズレー・ブラザーズがヒットさせたナンバーらしい。

このアルバムは1963年に録音されているんだが、比較的新しい曲ばかりをとりあげているんだな。

50年代のロックンロールナンバーのカバーはライブではガンガンやってたみたいだが、アルバムに収録されるのはセカンドアルバムからだ。

まあロックンロールはビートルズが再び流行らせるまではもう誰も聴いてないような隅っこミュージックだったみたいだから、ファーストアルバムでいきなりロックンロールをバンバンってわけにはいかんかったんだろうな、実際の話。

「ツイスト・アンド・シャウト」はそんな中でもかなりアグレッシヴなロックンロール演奏が聴ける。

あきらかに気合いと音圧が違う。

やっぱビートルズはロックンロール・バンドなんだなって感じがするよね。

そして例によって、カバーソングならではのジョン・レノンの大迫力のボーカルが聴ける。

というか、ジョン・レノン本人ですら二度と再現不可能なくらいのハイパーなウタが聴ける。

聞くところによると、この日ジョンは風邪を引いていたらしく、この曲は正真正銘の最後に録った曲で、つまりちょっとヤケクソ入ってんだよね。

「これで終わりだ、やったぜ、やりきるぜ、ぶっちゃけ体調よくなかったけど、それもあってなんだかここまでこれてちょっぴり涙だぜぜええぜえええええええ! おっしゃラスト一発振り絞るどぉぉぉぉ、ぶちかましたらあ!」っていう解放と到達の喜びと後にはもう何も残さんという覚悟の気合いのワンテイクってわけだ。

このジョン・レノンの残してしまった最強の歌声のせいで後に何人の若者がノドを潰していったことだろうか。

これを聴いたら誰だって「ロックンロールはこれくらいの気合いでやらなきゃいけないんだ!」って思うに決まってるんだからな。

もちろん僕もそのひとりだった。

後にジョンは風邪をひいてて云々みたいな話を知って、「マージでー?」ってなったわ。

全く罪な男だ、ジョンは。

でもこんな圧倒的なものを残してくれてありがとう。

おかげで夢が広がった。

本当はもうワンテイク録ろうとしたらしいけど、もうこの一回の歌唱で完全にジョンのノドが潰れて物理的に二回目が録れなかったらしい。
正真正銘の一発録り。

超貴重。B面ラストにこんな爆弾を投下しくさるなんてな。

そしてレコードは無音の回転を続けるのみ。なんという完璧な締め。

卑怯ですらある。

ジョンの声の話ばかりしてしまったが、バンドの圧もすごい。

音量が勝手に上がった怪奇現象かと思うくらい、いきなりこの曲だけ圧がすごい。丸一日かけた長い長い録音からの解放の喜びと、「疲れた、馬鹿野郎、てめえこれでもくらえ!」という怒りにも似た発散のエネルギー波はレコードからスピーカーを伝って俺たちの心臓を確実にへこます。べこってなる。

B面のかったるさは全てこのいきなりの圧を受けるためにあったと考えていいと思う。

ビートルズ最高!

 

でもそうはいってもやっぱりジョンの声だよねー。

セクシーとも違う、大爆発とも違う、頑張れってわけでもないが、そのどれでもがあって、褒めるための的確な言葉が一向に見つからないあの声! ロックンロールは人間音楽だから、結局モノをいうのは人の声。

人の心をゆらすのは結局はシンプルに人の声なんです。

でもジョンのこの奇跡みたいな声はある時期から聴けなくなってしまうんだな。

ある人がいってたけどあの声が失われたのって単純にライブ活動をやめたからなんじゃないか? という。

それまではジョンはこの「ツイスト・アンド・シャウト」で記録されているみたいに、いつも全力で数々のステージをこなしている間に、基本的にノドがぶっこわれてる状態でやり続けてたんじゃないか、と。んで、ライブ活動を1966年にやめたことによって、本来のジョンのノドの状態に戻ったんじゃないかという説がある。

単純ながらもマジでそうなんじゃないか、と思う。

ロックンロール・バンドの奇跡ってけっこー単純なもんだからな。

別に初期ビートルズ以外でも、ジョンの声は超絶に選ばれし者の声なんだけど奇跡を感じるのはやっぱ初期だよね。

なんつって、書くことは尽きない。

ファンだからな。ビートルズはなんか書くことが多過ぎて頭が大変で困るな。

なんか全然書き切れてない感じする。

でもまああくまで今日はファーストアルバムに沿った話だからこの辺で許してやるか。

ビートルズのこと書いたらなんか疲れた。

前後編に分かれるほど長くなるなんて全く思ってもみなかったぜ。

さてさて、次回は誰のこと書けばいいんだろうか?

ビートルズの後だからなー。

難しいなー。普通にいくとストーンズ?

いやいやベイベー。

次回何のことを書くとかいうのがまた足かせになっているのがわからんかね。

同時代のオーティス・レディングか?

はたまた時代をさかのぼってレイ・チャールズ? JB? エディ・コクラン? 次の年のザ・キンクスもいいな! あえて決めない!
お楽しみに、とだけ書いて今回は去る!

じゃあな。ロックンロール最高!

 


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