オーダーメイドのイヤホンを作るには4つのステップを踏まえないといけない。今日オーダーして、今日完成するわけではない。ステップは以下の通り。
カスタムIEM制作の流れ
- STEP1:耳の型を取る
- STEP2:イヤホンのモデルを選択
- STEP3:デザインを選択
- STEP4:イヤホンが完成
STEP1:耳の型を取る
耳の型をとるというのはどういうことか。耳の外側の型をとるのか。それじゃ意味はない。耳の中の型をとるのだ。耳の中の形は人それぞれ。その型をとることによって、できあがったカスタムIEMは自分の耳に(自分の耳だけに)ぴったりとフィットするわけだ。自分専用とはそういうことだ。カスタムIEMを作るために、まずカタヤマヒロキがやって来たのはリオネットセンター城南 三軒茶屋店。リオネットセンターは補聴器を扱うショップ。耳型をとってカスタムIEMをつくる工程は補聴器製作の過程と似ている。そこに目をつけたカナルワークスは補聴器を扱うショップと交渉し、カスタムIEMのために耳型をとってもらうことになったという。この耳型をとる手数料が5千円ほどかかる。
リオネットセンターでは認定補聴器技能者の資格を持った方が対応。耳型をとる流れをひと通り説明してくださった。その後、耳型採取同意書にサインを行い耳の中に傷などがないかチェック。次に鼓膜に傷が付かないようにヒモが付いたスポンジを耳の中に挿入。最後に耳型をとるためのシリコンを専用の注射器を使い耳の中に流し込む。カタヤマヒロキは今まで体験したことがないような感触だといっていた。流し終わった後は、固まるまでそのまま待機。その間、何を話しかけてもカタヤマヒロキは無反応。シリコンが耳の中でぴったりと密着している証拠だ。およそ10分後、シリコンを耳の中から取り出し、耳型は完成。自分の耳の中はこういうふうになっているんだ、と驚いている様子のカタヤマヒロキ。たしかに想像以上に複雑な構造だ。この一連の流れを「楽しいHOW TO動画」風にまとめてみた(BGMも)。これを観るとカスタムIEM用の耳型をとる工程がかなりわかりやすく伝わると思う。
撮影協力店

- リオネットセンター城南 三軒茶屋店
- 営業時間:10時~18時 ※日曜・祝日・年末年始お休み
- 所在地:東京都世田谷区三軒茶屋2-20-13 モナーク三軒茶屋109
- TEL:03-6805-3140
- https://www.rionet.co.jp/shop/5_index_detail.php
STEP2:イヤホンのモデルを選択
場所を246沿いのシロクマカフェに移動。カナルワークスから借りてきた6種類のモデルからイヤホンを選んでもらうことに。この6種類のモデルは外観は同じでも、高音・中音・低音の響き方、鳴り方が違う。じっくり聴き比べた後、カタヤマヒロキが選んだのはボーカルが一番映えるモデル。普段使いはもちろん、ステージでも使うことを考えてのチョイスだ。
視聴としてCW-L02/CW-L15/CW-L32/CW-L32V/CW-L51a/CW-L71の6種類を聞き比べ
聴き比べた結果、ボーカルが一番映えるCW-L32Vを選択。
各モデルの特徴
- CW-L02:エントリーモデルながらハイレゾ音源も十分に楽しめるモデル。
- CW-L15:オールジャンルの音楽をバランスよく聴きたい方にお勧めモデル。
- CW-L32:ダイナミックでクリアなサウンドが楽しめる。ミュージシャンのステージモニターとしても最適なモデル。
- CW-L32V:CW-L32と同一のタイプだがボーカルをよりダイナミックに生々しく聴くことができ、ボーカリストのイヤモニとして適したモデル。
- CW-L51a:ニュートラルなチューニングで様々な音楽ジャンルとの親和性が高いモデル。
- CW-L71:全ての音がバランスよく聴け、どんな音楽も心地よく再現をしてくるの最上級のモデル。
試聴ができる家電量販店:http://www.canalworks.jp/advantage/canal.html
STEP3:シェルとフェイスプレートのチョイス
次にシェルと呼ばれる耳に装着する部分(耳型をとった部分)のデザインをチョイス。カタヤマヒロキが手にしたデザインシートにはいろんな素材を使った25種類の見本が貼りつけてある。さすがオーダーメイドをうたうだけのことはある。色も素材も様々だ。その中からカタヤマヒロキが選んだのはガラス・バージョン。とてもきれいな透明のシェルだ。透明度の高いシェルを製作するには特殊な技術が必要だという。これもカスタムIEMの特徴だ。
25種類のデザインの中からガラスを選択。
次にフェイスプレートと呼ばれる外側のデザインをチョイス。こちらも様々な色や素材によるバリエーションが豊富。プレートのデザインだけではなく、オプションでイラストやロゴなどを入れることもできる。カタヤマヒロキはホワイトシェルをチョイス。さらにDroogのロゴマークを入れてもらうことに。これは今回、初めての試み。Droogの文字が立体的に見えるように工夫されている斬新なデザインになるという。まさにカスタムメイドの真骨頂。最後にイヤホンのケーブルを黒かクリアか2種類の中からクリアをチョイスしてオーダーは完了。耳型を採るところからボディの種類を選ぶまで、およそ2時間。でき合いのイヤホンを店頭で選ぶのも一興だが、いろんな過程を踏まえてつくることでイヤホンはスペシャルなアイテムに変わる。それを体感した2時間だった。完成品はカタヤマヒロキの音楽人生の中で、大きなトピックのひとつになるかもしれない。
ホワイトシェルを選択。
さらに、オプションでDroogのロゴマークを立体的に見える仕様でロゴを入れてもらった。
※WEB上では、「—エンブレム(必須)—」の「左右同一カスタムエンブレム(シルバー)(+21600円)」を選択することで注文することができます。
最後に、イヤホン付属ケーブルをクリアかブラックを選んで終了。
今回の注文したイヤホンとオプション(参考情報)
- カスタムイヤーモニターモデル:CW-L32v(108,000円)
- シェル本体:Glass(ガラス)
- フェイスプレート左右:ホワイト(+1080円)
- エンブレム:左右同一オリジナル仕様シルバー(+21600円)
- スペシャルフィニッシュ:ホワイトシェル(+12960)
- 付属ケーブル:クリア1.27m
- 計:143,640円(税込み)
http://canalworks.my-store.jp/shopdetail/000000000073/
撮影協力店


- シロクマが目印のコーヒースタンド「Shirokuma Tokyo(シロクマトーキョー)」
- オープン:12:00-クローズ:23:00(L.O.22:30)
- 所在地:東京都世田谷区太子堂2丁目6-1
- http://shirokumatokyo.com/
「イヤホン完成!カナルワークスの林社長とカタヤマヒロキによる対談」へ続く
カナルワークスが追求すると一人ひとりに会わせた音質とこだわり
1.静かなブームとなっているオーダーメイドイヤホン(1/3)
3.イヤホン完成!カナルワークスの林社長とカタヤマヒロキによる対談
オーダーメイドのカスタムイヤホンcanal Works [オンラインショップ]