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Rock is(ロックイズ)

DAVID BOWIE is

デヴィッド・ボウイの大回顧展「DAVID BOWIE is」の日本展開催を記念した「DAVID BOWIE is 〜プレミアム・トークショー」第三弾が、ゲストに写真家のミック・ロック、聞き手にラジオパーソナリティのクリス・ペプラーを迎えて3月11日・銀座ソニービルにて行われた。
トークショーでは、デヴィッド・ボウイをはじめ、ルー・リード、クイーンなどを手がけたことから『70 年代を写した男』との異名を取り、今もなお現代のアイコン達を撮り続ける伝説的フォトグラファーのミック・ロックがボウイとの創作活動振り返り、ボウイとともに時代を切り開いてきた活動の秘話や、写真・映像撮影などを通して感じたことなど、この日にしか聞くことのできない内容が語られた。

ミック・ロック

トークショーは、ボウイがまだレコード契約のないキャリア初期に出会った頃の話からスタート。ついで、2015 年にリリースされた写真集『The Rise of David Bowie 1972-1973』について「二人だけで相談し形にした。(写真集に収録するため)僕が選んだ写真に対してボウイは一言“ファンタスティック”とだけ言ってくれた。ボウイはそのキャリアを通していつどんな写真を撮っても完璧な被写体であり続けた」と振り返った。途中からは、ミック・ロックが撮影した写真をモニターに写し、その解説をする形で進行。ボウイが活動を始めた初期の頃に雑誌の撮影で撮った写真を見ながら「当時の僕は雑誌からの依頼はどうでもよくて、とにかく被写体が気に入ってくれればそれで良いと思って撮っていた」と話し、その時にボウイがマネージャーに「ミックは僕が自分自身を見ているように、僕を見てくれている」と話していたのを聞き、「すごく嬉しかった」とコメント。続けて、ボウイがメイクをしている楽屋を撮影した写真に関して、1973年の初来日の際に坂東玉三郎氏と会い、直々にプレゼントされた舞台用の化粧道具を使用している様子であることや、この出会いがボウイにとって重要だったことを紹介。73年にロンドンで行われたパフォーマンスの写真が映し出されると「今見ても古臭くないのがボウイのすごいところ。色あせない」とコメント。ボウイがミック・ロンソンとツアーの移動電車内で食事をとっている写真を見ながら、当時の二人が活動の手応えを感じている様子がわかる好きな写真である、と当時のエピソードを交えて語った。

他にも撮影当時の秘話などが話され、来場者は貴重なエピソードに聞き入っていた。最後にクリス・ペプラーから「ボウイはどのような存在だったか?」と聞かれ「僕にとっては友人。とっても頼りになる存在。友情は全く変わらず付き合ってくれて、兄弟のように愛していた。彼を見て、彼の写真を撮って多くのことを学んだ。彼のインタビューはとにかく面白かった。そういった素晴らしい存在だった。どうか神のご加護が彼にありますように」と締めくくった。

3月15日(水)〜28日(火)には、伊勢丹新宿店メンズ館で開催される『British Week』でスペシャルプロモーション「DAVID BOWIE is IN FASHION」を実施。同館8Fのチャーリー・ヴァイスのギャラリーにおいて、ミック・ロックの写真集『The Rise of David Bowie 1972-1973』に収録された写真の中から好きな写真が購入できる企画などを展開する。また、会期残り1ヵ月を切った「DAVID BOWIE is」は4月9日(日) まで天王洲の寺田倉庫 G1ビルで開催中。ミック・ロックが撮影した写真や映像など、本展でしか見られない貴重な作品を多数展示している。
※なお、プレミアム・トークショーチケットは全て完売。

★3月15日(水)から伊勢丹新宿店メンズ館『British Week』に「DAVID BOWIE is」登場

伊勢丹新宿店メンズ館で3月15日(水)〜28日(火)に開催される『British Week』にて、スペシャルプロモーション「DAVID BOWIE is IN FASHION」を開催。今まで展覧会会場でしか購入することができなかったオフィシャルグッズが手に入る初めてのポップアップショップが期間限定で登場する。期間中は1階のポップアップショップにて人気アイテムの販売はもちろん、新商品となる稲妻柄のペンポーチの先行販売やオフィシャルストアで完売した山本寛斎デザインのボストンバッグをアンコール販売。また、『British Week』では同館に展開しているMIHARA YASUHIROやdunhill、イセタンメンズレジデンス/チャーリー・ヴァイスのギャラリーで本スペシャルプロモーションに合わせた展開が行われる。さらに、期間中は同館一部の内装や正面玄関ショーウィンドウが「DAVID BOWIE is」仕様に装飾される。

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★ドキュメンタリー映画の上映館、追加決定

イギリスで開催された「DAVID BOWIE is」を収録したドキュメンタリー映画『デヴィッド・ボウイ・イズ』が好評上映中。新潟・市民映画館シネ・ウインドと北海道・シアターキノでの追加上映も決定。本作にはイギリスでの会場内の様子をはじめ各展示品にまつわるエピソードをキュレーターが解説する様子や、山本寛斎をはじめボウイに所縁のある人のトークショーの様子が収録されている。
詳細は日本作品情報 HP(https://www.culture-ville.jp/about-dbi)をチェック。

デヴィッド・ボウイ大回顧展「DAVID BOWIE is」

会期:2017年1月8日(日)~4月9日(日)
会場:寺田倉庫G1ビル(天王洲)
休館日:月曜(但し1/9、3/20、3/27、4/3は除く)
開館時間:10:00~20:00(金曜〜21:00)
※入場に関する詳細はオフィシャルサイトにて http://davidbowieis.jp

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